『囲い砦』


艶やかに静寂(しじま)に咲く緋(あか) 散り散りに灯籠と揺れて
石畳鳴らす下駄先の結ばれた鼻緒が千切れ

彩りがさざめいて一筋の砂塵でなぞる
境内に秘が灯る 提灯を頼りにさぁ狂いが辻へ

風鈴の音(ね)がひしめく 敷居を跨ぐ祭囃子が
喧騒を裂き祈り賜う 此処で叫ばん


軽やかにはしゃぎ消える影 まくしたてる唄で数えて
短冊が常世(とこよ)を彷徨い 現世(うつしよ)へ裏切る風を

散りばめた約束を反故することすら愛しい
一振りの切っ先へ滴る朱色(あけいろ)さえ拭いされずに

世界が惑わす闇 鳥居の先で育まれていく
最後に残る鬼の子が手折る徒花(あだばな)

積み上げられた石の狭間で 水面(みなも)に揺られ堕ちる幻想
ツキが見放す生き様 肴に掲げよう


拾い拾われ何を見た この世の全てが紛い物と
嗚呼 命短し恋するは囲われた夢の中

幾度も逝かんと泣き喘いで 転がり落ちる三年坂で
お守りは地に荼毘されて霞む現実

風鈴の音が割れんばかりに 吹き荒れる鼓動 狂いが辻へ 
彼岸に並ぶ夢幻(ゆめまぼろし)に背を向けて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

『囲い砦』

和風な感じがいいかなぁとあったので
毎回毎回曲に付ける時も、自分で詞を作る時もそうだけど、頭の中でイメージをPV調で流しながらやるという

これは艶やかな深緋に灰黒くくすんだ林(竹とか樹々とか)の中に埋もれる様にある石段、その奥に続く紅鳥居
境内に吹き荒れて揺れる絵馬
此処は現か幻かといった体
赤い着物が似合う少女が一人
その手に持つお面付けて見る世界、お面を外して見る世界
自分は人か妖か、存在意義すら不明瞭
激しく吹き荒れる風の中、喧騒に呑まれ一瞬の静寂を取り込んで見つけた世界
それはー
・・・・・といった感じ
まぁそんな感じ

和物は考えていて物凄く楽しい( ̄ω ̄)
でも自分がやると何故かこうもかなりなシュールさを誇るのは何故だろう


(過去記録)
http://piapro.jp/t/QdTY
鏡音リン or GUMI
投稿終了(選考落ち)

閲覧数:165

投稿日:2012/07/03 19:37:35

文字数:470文字

カテゴリ:歌詞

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