海月号 オフボーカル

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＊歌詞＊
海を漂う月がふたつ　そのひとつが爆ぜた

海の底　「あい」の街が旅の先
いつからか　ずっと探し続けてた
早まる心と艇(ふね)を沈めながら
深く「あい」の海へ染まっていく

期待してた　青い春とか
夢に見てた　新世界とか
そんなものは何処にも無くて
俯いてさ　まってなんでそれじゃ酷いだろ！？

「あい」を探して探して僕はここまで来たんだ
何も無い旅路なんかじゃなかったよ？
街を歩いて歩いてやっと気がついてしまった
僕の旅は全部　無駄だったの？

海の底　光すら嫌う街で
あの空を想い海を見上げてる
呼吸をひとつ　溺れてしまいそうな僕を
笑ってくれよ　笑わないでよ

茜の差す　窓の中とか
月の泳ぐ　海の先とか
知りたいから　生きてただけ
旅をしてただけ
行き着く先がこんなのなら　僕はもういいや

「あい」を探して探してこんなとこまで来たって
何も得られない意味はなんなの？
僕は深く深く「あい」に囚われてしまった
君だけはここへは来ないでよ

思い出も約束も　きっと全部僕の妄想で
あの歌もこの声も　いつか君も僕も忘れてしまって
それからもう　これからどう？なんて思うだけ僕の骨の髄まで
「あい」で満ちるだけで

「あい」を探して足掻いて踠いて
いつから僕は溺れてた？
今更　何も変えられはしないやと
目を開けば君が居た

「『あい』を探して、探して君のもとまで来たんだ」
僕の手を引く君は言う
「二人でクラゲ見たときみたいに。
さぁ、笑って。笑って。こんな街とさよならさ」

何ひとつ戻れない僕ら
つまらない奴になっちゃう僕ら
どうせこのまま終われない僕ら
漂う月のように「あい」をたつのさ
海高く

空見上げれば遠く高く　クラゲ泳いでいた