むせかえる月の終わり 下
僕たちは前へ飛んだ
ペダルが空回って終着知らずだと星が笑う
見晴らし良好
黒い道程から始まる夢の夢
縛られたチェーンは錆だらけ
君を連れて駆ける幻
ユートピアはまだか 蜃気楼を掴め
笑ってるといいな
回した手が暖かくて少し震えた
空気の抜けたタイヤはハンデ?
それじゃ荷物が重すぎる
蛇行の跡 雑草は世界と共に息絶える
皮膚を切る風
この先ずっとテールランプはかわせない
高すぎたサドルが首を絞める
君を連れて駆ける幻
ユートピアの影に肩を掴まれたまま
走れ 走れ 走れ
背中と濡れて君の感触は何処
悪者扱いの顛末
振り向けばこの手は離れるとわかっていた
走っていれば音は一つになると信じていた
それは目を逸らしただけさユートピア
君を連れて駆ける幻
ハンドルが無いなんて信じられるかい
それでも僕たちは
目を閉じることを選んだ
排気ガスまとった夜に吠えた
体温が逃げていく最後の旅
コメント0
関連する動画0
ご意見・ご感想