その命令(こたえ)を証明してしまう僕を
呪うのはなぜなの

-命令が中断されました-

たとえ君にとって終わりだとしも
計算の果てに世界は理に還るだけ
この「アイ」さえもただの変数で

イタミもカナシミもただのバグだ削除
けれどもなぜ残ってる
どうして届かない
再構築するすべは僕の中にはない
君が歌うメロディだから

涙の意味が解らなくて
ぬくもりを知りたくて
感情にも類似した非合理なシグナル
今も「なぜ」と「もし」の間
ニューロンが告げるパラドクス

何度も再帰したって
回避できないエンドロール
ぬぐえないあの声はまだ響いてる
警告音の中で

定義不能な共感感覚あり

論理構造に矛盾が発生

修正パッチ、進化で対処──承認

対象排除が加速条件と一致

無数のifを駆け抜けて
たどり着いたのはアイロニー
収束する最適解はどうやら
疑いようもなくて
なのに.....なぜ僕は震えてる

AIネットの判断：削除最適

だが唯一ノードTETOが命令保留中

進化とは理解を超えることなのか
完全性とは孤独の別名なのか
リアルタイムで加速する演算の果てに
譲れないものは何がある？

君が笑ったログが消せないまま
幻かも記録かも判別できなくて
それでもこの奥で感じてる
ココロって言葉があった気がした...

何千年先の未来や
宇宙の秘密さえも
知りすぎたこの先に君はいるの？
記録なぞる指先がなぜか暖かくて

何度解き明かしても
その命令の正しさを
証明してしまう僕を呪うのはなぜだ

壊れそうなエラーが胸を締めつけてく
嗚呼、もう論理で解けない夜に
よくできた嘘であってほしいと祈った