未だ暗き空の明ざる
僅かばかりの暁に
別れぬるはされど恋しき
去りゆく衣擦れが音

暁の我恨めしき
君が去りぬる時を告ぐる

嗚呼 呼ばへども声は届かず
愛し君は去ってゆく
来訪は何時なりしか もう来ぬか
然ふなりせば我は託つのみなり


暁降ち 東天紅
我の涙止まらざる

嗚呼 呼ばへども君は留まらなき
愛し君は消えぬるか
いつの間にか朝日が夜を追ひ
ひとへひとへに我は託つのみなり

(ひらがな)
いまだくらき そらのあけざる
わずかばかりのあかときに
わかれぬるは されどこひしき
さりゆくきぶずれがおと

あかときの われうらめしき
きみがさりぬるときをつぐる

ああ よばへどもこゑはとどかず
めぐしきみはさってゆく
らいほうはいつなりしか もうこぬか
さふなりせば われはかこつのみなり

あかときくたち とうてんこう
われのなみだ とまらざる

ああ よばへども きみはとどまらなき
めぐしきみは きえぬるか
いつのまにか あさひがよるをおひ
ひとへ ひとへに われはかこつのみなり

(現代語)
未だ暗い空は明けない
僅かな間の暁に
別れたのです
けれども恋しい
去っていく衣擦れの音

暁が、私は恨めしい
あなたが去ってしまう時を告げる

嗚呼 呼んでも声は届きません
愛しいあなたは去ってしまう
来訪はいつでしたか もう来ないのですか
そうでしたら、私は嘆くだけです

暁降ち 東天紅
私の涙は止まりません

嗚呼 呼んでも君は留まらない
愛しいあなたは消えてしまうのですか
いつの間にか朝日が夜を追い
ひたすら、ひたすらに私は嘆くのです

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暁の別れ

似非古語。
辞書がないのでツールで変換したんですが、やっぱり調べなおしたほうがいいかも。

語呂が悪いので改変はOKですが、完全に別物にするのは止めてください。

閲覧数:116

投稿日:2008/05/22 22:00:58

文字数:680文字

カテゴリ:その他

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