#7

*どうして君…?*





 部活が終わり、まだるんるん気分で生徒玄関にいると...




「………あの………わた………です………もしよけれ……」


 途切れ途切れで教室から耳に入ってきたのは告白らしいトーンの可愛い声をした女の子からのものだった。




「これって告白っ!?…」
リンが小声でニヤニヤしながらそう言った。


「そうだよねっ」


「…ねぇ、誰が誰に告ってるか気になんない??」

「えっ…」
始まった…。
リンの悪ノリ。



 リンはゆっくり音がしないように立つと、その声がする教室へと歩いていった。


 私も待ってっとその後を同じように追う。



 決して気づかれないように3Aの教室に身を殺して行った。


 このドキハラ感がたまらなく楽しい。




「…!!!………」

 前を歩いていたリンは、その現場を見た。


驚きを隠せない…
といった表情だろうか。




 私もここまで来たら気になって見ようとした。
しかしリンが

「ハルは見ないほうがいい……!!」
 聞こえるか聞こえないようなぐらいの声でそう言った。


「どうしてっ??」
 私が首を戸のほうに伸ばしたとき、少し声が中から聞こえた。

そして、一瞬、一瞬だけど感情がよぎった。
それは決して、良くない。
もやもやとした言葉では言い表せないような悲しい、せつないような感情。



 それの理由は……。




「レン先輩………。」

「…うん……。」

「あのっ………」





 それは完全にレンの名前と
レンの声だった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

三度目のkiss

閲覧数:31

投稿日:2013/03/13 12:23:21

文字数:740文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました