SAIVOR/初音ミク
「明るい歌は苦手なんだ、光に当てられ消えそうになんだ。」って君は寂しく笑う
何度だってやった 全力でやった それでも届かなかった夢の
燃えかすを今でも両手にそっと握り締めて
未来 理想 希望そんな言葉で頑張れとか 諦めるなとか
無責任なことを言うんじゃないよ 拾い損ねたもんをどうするよ
彼方揺れる影を見つめるだけで足が竦みそこで動けなくなった君へ
私の声が聞こえますか 無機質と無感情を混ぜ合わせ
君と同じ絶望を抱えた人のココロを叫ぶ声
いつか君の欲しかった言葉を私は届けることが出来たろうか
何十何百何千回かけて一が当たれば万々歳何て馬鹿げた確率も
君が孤独に苛まれ 露頭を彷徨って 辿り着いた先で
少しの水と土と光を見つけ 暖かな陽だまりの中で
ここでなら死んでもいいと思ってくれるなら
「明るい歌は苦手なんだ、紙ペラのような言葉は聞き飽きた。」って君は画面に向かう
悲しみを撒いた 善悪を淘汰 汚れを拭い擦り付けた痕を
一つの声にひたすら乱暴に詰め込んで
「こんな歌誰が聞きたいんだ。」「お前様の都合を押し付けんな。」
と罵詈雑言の中流れるのは「今の私みたい。」とすすり泣く声
君が噛み潰した苦みの種に同じ苦しみを味わった名も無き人へ
君の荒んだ感傷を歌うはガラクタの声
誰も責めやしない さあ思いのままを叫べ 今
微かに零れた涙は確かに土に浸み込んで
種がいずれ芽になって 光を浴び葉を付けて
ありふれても美しい花が咲くように
いつか君の欲しかった言葉を私は届けることが出来たろうか
何十何百何千回かけて一が当たれば万々歳何て馬鹿げた確率で
君は今ここに立って言葉を紡いで感動を救っている
顔も見えぬ誰かに励まされ 顔も見えぬ誰かに届く歌を描きながら
そして君に救われた 君が繋ぎ止めた命が幾つだとしても
一つが今もここにあるよ 君の傍にいつだっているよ
だから大丈夫だよって伝えてあげたいんだ
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