とある国の戦場(イクサバ)に
二人の若き青年在りけり
血に塗(マミ)れし漆黒の使者と
慈悲深き化け狐
彼らは敵で在りながら
深き親愛を持っていた
「ただ今を お前の側で
生きていたい」
背中合わせ
それでもいい
手を握り
君の温もりを
確かめたかった
隣にずっと居たいんです
でもきっとそれは過ぎた願い
だから僕は何度でも廻(メグ)って
君の背を探し出すんです
木陰に包まれた古き水殿(スイデン)に
大きくいびつな一つの影
混ざる事なき黒き闇と金の光
しかし誰よりも何よりも
その一つの影は
欠ける事のないように
流れる時間を
止めてるようだった
「立場違えど
一度交わってしまえば
我等の国家を脅かす
大きな火種になるやもしれん」
背中合わせ
それでもいい
手を握り
君の温もりを
確かめたかった
隣にずっと居たいんです
でもきっとそれは過ぎた願い
だから僕は何度でも廻(メグ)って
君の背を探し出すんです
戦乱の中、一度だけ
僕は君の背中を見ることが
できた気がする
その背を守れたら
心に浮かぶ夢見話とともに
鈍く甲高い耳鳴りが
僕の脳につき刺さった
「馬鹿じゃねーの
ここにいるだろ」
「大丈夫 大丈夫
また会えるよね」
「ああ 約束する
必ず迎えに来るから」
「何度廻(メグ)っても
俺の片翼はお前一人だよ」
いつしか時は過ぎ
長き戦の終わりを告げた
真っ黒な体を引きずって
彼は息をこぼした
辺りには笑顔が渡り始め
まるで何も無かったかのように――
背中合わせ
それでもいい
手を握り
君の温もりを
確かめたかった
隣にずっと居たいんです
でもきっとそれは過ぎた願い
だから僕は何度でも廻(メグ)って
君の背を探し出すんです
隣にずっと居たいんです
でもきっとそれは過ぎた願い
だから僕は何度でも廻(メグ)って
君の背を探し出すんです
だから君を愛すんです
ただ純粋に憧れ
そして愛しているんです
息喪語 (イキモノガタリ)
今回初投稿です。
ボカロの何のキャラに歌ってもらうかすら決まっておらず
また歌詞以外のことは何もできずわからずの状況でございます。
この歌を一緒に作ってくださる方いらっしゃいましたら
声をかけてください お願いいたします。
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