A

寝ぼけた朝があった
黄金は山並みに腰かけて 闇を摘まむ
世界の栓を抜いても
底に残るような倦怠を歩いていた

B

昨日の誰かの言葉 誰かの視線に
磔にされて どれだけ褪せても見える

今日は少し 北に行くのさ
まだ 動かない足のため

S

眠れ 眠れ 眠れ
途の上に影を落とせ
雨上がりの空が ただ綺麗だ
後に続く彼らへ

壊れかけの言葉
拾い歩き出した僕だ
少し髪を揺らし 秋が燻る
蛙たちの忌日に

A

動かない夜があった
連れ出してくれるもの 何も無い季節の下
やがては薄れゆくような
声に満たされてる平野を 歩いていた

B

触れた異教の踊り 異教の祈りが
磔にされたままで 朝を待っている

目を開いて僕は眠ろう
まだ止まぬ悲しみのため

S

眠れ 眠れ 眠れ
途の上に記憶と溶け
知らない罪が多い
ただ「綺麗だ」と言えてしまう僕らに

顔のないブロンズ
踏み出すことも躊躇う
朝と夜の境 夏が遠退く
蛙たちの忌日に

SS

眠れ 眠れ 眠れ
途の上に影が落ちて
夜明けなのに 何も照らさないな
それも仕方ないかな

眠れ 眠れ 眠れ
途の上で崩れ落ちた
数々の魂 ただ綺麗だ
後に続く彼らも

眠れ 眠れ 眠れ
眠れ 眠れ 眠れ 眠れ
雨上がりの空が瞬いたら
やっと瞼を閉じて 眠れよ

~~~

「かえるたちのきにちに」

ねぼけたあさがあった
こがねはやまなみにこしかけて
やみをつまむ

せかいのせんをぬいても
そこにのこるようなけんたいを
あるいていた

きのうの だれかのことば だれかのしせんに
はりつけにされて どれだけあせてもみえる

きょうはすこし きたにいくのさ
まだ うごかないあしのため

ねむれ ねむれ ねむれ
みちのうえにかげをおとせ
あめあがりのそらが
ただきれいだ あとにつづく
かれらへ

こわれかけのことば
ひろいあるきだしたぼくだ
すこしかみをゆらし
あきがくゆる かえるたちの
きにちに

うごかないよるがあった
つれだしてくれるもの なにもない
きせつのした

やがてはうすれゆくような
こえにみたされてるへいやを
あるいていた

ふれた いきょうのおどり いきょうのいのりが
はりつけにされた ままであさをまっている

めをひらいて ぼくはねむろう
まだ やまぬかなしみのため

ねむれ ねむれ ねむれ
みちのうえにきおくととけ
しらないつみがおおい
ただきれいだ と いえてしまう
ぼくらに

かおのないぶろんず
ふみだすこともためらう
あさとよるのさかい
なつがとおのく かえるたちの
いみびに


ねむれ ねむれ ねむれ
みちのうえにかげがおちて
よあけなのになにも
てらさないな それもしかたないかな

ねむれ ねむれ ねむれ
みちのうえでくずれおちた
かずかずのたましい
ただきれいだ あとにつづく
かれらも

ねむれ ねむれ ねむれ
ねむれ ねむれ ねむれ ねむれ
あめあがりのそらが
またたいたら やっとまぶたを
とじて ねむれよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

蛙たちの忌日に

閲覧数:338

投稿日:2020/09/01 15:06:47

文字数:1,259文字

カテゴリ:歌詞

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