残花灯
いつまでも暗い風景に音を探す
誰もいない空の下、何も起こらずとも
どうかしたらまた、あの朝に戻れる気がしたんだ
やはり誰もいない空の下
時計の針、掻き消す音を待つ
天井に咲いて、頭ん中を
全部真っ白に溶かしては
一瞬だけ世界を消し去る
魔法を待っていた
泡沫みたいだった
夏の日の、戻らない思い出の中でずっと
君が何度も、何度も笑って
何度も夜を焦がして
瞼の裏まで呪われる
もう誰もいない屋台の骨
水たまりの風船
流れる星の代わりに落ちる灰の雨
終わったはずの日からずっと変わらないのは
宵の裏に咲いた
耳鳴りのように繰り返す声
泡沫みたいだった
夏の日の、戻らない思い出の中でまだ
君が何度も、何度も笑って
何度も夜を焦がして
未だに何千回と思い出すあの日の光がまた
宵に浮かんでしまうたびに首を振りかき消す
一瞬で空を焼くあの匂いが今もまだ
一生分の想像力を奪って
ずっと咲いているんだ
光は消えない侭
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