逃げ場のない雨の針に
否応無しに濡らされて
傘も持たず佇んでは
抗うことも諦めた
垂れ流した滴が伝う
その度に焼け付く肌
青く美しい紙でさえ
赤く染め上げるだろう
もしも私の涙が
心だって溶かせたなら
何も感じずに済むの
あなたのことさえ ほら
試すように問いかけては
安全パイを蹴飛ばした
本当にほしかったのは
優しい嘘のはずなのに
たった一粒の酸性雨
机上に落ちて砕けて
青にじわりじわりと滲み
やがて侵し尽くすのだ
もしも私の涙が
心だって溶かせたなら
何も感じずに済むの
あなたのことさえ ほら
きっと降り続く雨が
溶けきった私を
流し去ってくれる
そして私の涙が
心だって溶かしていく
何も感じなくなって
あなたのことさえ もう
もしも私の涙が
心だって溶かせたなら
何も感じずに済むの
あなたのことさえ ほら
消えていく
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