―――――――――――――――少女は眠りについていた。










一気に4人もの規格外の獣憑きを作り上げたため、体力が限界に来ていたのだ。





しばらくは休んで、身体に力をため込む必要があった。





そうでもしないと、『解けて消えてしまうかもしれない』から。





『いつか来るべき闘い』のために、『戦える身体』になっておく必要があったから。










――――――――――しかし少女は笑いを湛えていた。





そしてふと目を覚まして、小さくつぶやく。







《……『蟲神』……『機竜』……『獣姫』……『聖皇』……》



《―――――『四獣』の“子”は目を覚ました。これで第一段階は終了……》



《さぁ、ここからが第二段階だ……存分に人間の存亡を巡って争え。その中で自らの『獣』を目覚めさせるんだ》





《それこそが、ボクの真の願いなのだから》





小さく嗤って、少女は再び眠りにつく――――――――――










重音テト。“電子の虚構”。人の嘘から生まれた、“嘘の歌姫”。














嘗て人は彼女を――――――――――『UTAU』と呼んだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

四獣物語~電子の虚構重音テト~

少女は【暗闇の空間】で何を想う。
こんにちはTurndogです。

テトがほんの少し本音を呟きました。
そして最後の言葉。
テトはどうやらこの世界のテトらしいですよ。
謎すぎてちゃんと考えてないとどこかの緑髪ゴーグルちゃんみたいに扱いづらい存在に……
グミちゃん『呼んだ~?』
きゃん!

ここで四獣物語第一章は終わり。
次はちょっと進んで、未来が力をもらってから4年後の世界です。
未来流歌20歳、リンレン18歳ですよ?(だからどうした

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投稿日:2014/02/16 17:07:25

文字数:519文字

カテゴリ:小説

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