―――――――――――――――少女は眠りについていた。
一気に4人もの規格外の獣憑きを作り上げたため、体力が限界に来ていたのだ。
しばらくは休んで、身体に力をため込む必要があった。
そうでもしないと、『解けて消えてしまうかもしれない』から。
『いつか来るべき闘い』のために、『戦える身体』になっておく必要があったから。
――――――――――しかし少女は笑いを湛えていた。
そしてふと目を覚まして、小さくつぶやく。
《……『蟲神』……『機竜』……『獣姫』……『聖皇』……》
《―――――『四獣』の“子”は目を覚ました。これで第一段階は終了……》
《さぁ、ここからが第二段階だ……存分に人間の存亡を巡って争え。その中で自らの『獣』を目覚めさせるんだ》
《それこそが、ボクの真の願いなのだから》
小さく嗤って、少女は再び眠りにつく――――――――――
重音テト。“電子の虚構”。人の嘘から生まれた、“嘘の歌姫”。
嘗て人は彼女を――――――――――『UTAU』と呼んだ。
四獣物語~電子の虚構重音テト~
少女は【暗闇の空間】で何を想う。
こんにちはTurndogです。
テトがほんの少し本音を呟きました。
そして最後の言葉。
テトはどうやらこの世界のテトらしいですよ。
謎すぎてちゃんと考えてないとどこかの緑髪ゴーグルちゃんみたいに扱いづらい存在に……
グミちゃん『呼んだ~?』
きゃん!
ここで四獣物語第一章は終わり。
次はちょっと進んで、未来が力をもらってから4年後の世界です。
未来流歌20歳、リンレン18歳ですよ?(だからどうした
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