解けた未来の糸手繰って
とうに黒ずんでたんだ
僕だけが気付かないままで

枯れたはずの涙が　また心濡らして
鮮やかな世界が滲む

描いてた同じ二人の明日が
僕のことを忘れていく

ぎゅっと　ぎゅっと　握った夢を
今も手放せずしまいこんだ
散らかった部屋で　思い出だけ笑っている

ずっと　ずっと　掻き毟って
傷は酷くなるだけなのに
繰り返す愚かな僕は
キミのいない世界で汚れていく

壊れた時計の針辿って
元に戻らないなんて
最初から全部知っているけど

過ぎ去った毎日も　キミの心の奥も
僕は何も触れない

そっと　そっと　噛みしめてる
隣、温もりが冷めていくのを
鍵のない部屋へ　未来だけが入れなくて

ずっと　ずっと　信じていた
だから叶わなくて泣いている
歪な心ごと　ずれていったキセキ

楽しかったこと　嬉しかったこと
その全てにキミがいた

失くした答えを探して
けれども見つかりはしなくて
それがキミという「幸せ」だったんだ

ぎゅっと　ぎゅっと　握った夢は
今も　今も　夢のまま
ねえ、忘れて生きてゆけるような恋じゃないよ

いつか　いつか　わかるのかな
キミと重ならなかった答え
詰まる息を吐きだすように　確かめるんだ

たとえ会えなくたって
いつまでもキミを愛している