
8月25日の海
照り付ける太陽と 雲映し出す海
ひかない熱が 僕にまとわりつく
人のいない海は まるで胡蝶の夢のような逃げ道
開けない夜はないと 誰かが歌っていた
溶けたアイスと時間は 二度と戻らない
おねがい このまま おいていかないで
さめないで 終わりなき 暑さ残る 夏の末
時間軸から 心を切り離して
見てないで 僕を一人にしないでよ
どうか 教えて この先を 8月25日の海
山積みの宿題と カエルになってく恋
だれでもいいから 時間を止めて
歌わないセミたちは まるで風邪の日の夢のようで 涼しいよ
底すり減ったサンダルは 時間を物語る
思い詰まった少女は 海に問いかける
答えて 君なら 見ていたんでしょ
「逃げないで 迷わずに 進む進む時から
未完成でも自分らしく 走り出して」
いじわるな君は 知っていたんでしょ
きっと また来るよ またこの日 8月25日の海
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