A1.
男は天使を飼っていた
小さな篭に閉じ込めて
後生大事に鎖かけ
窓辺に置いて眺めてた

B1.
彼が店にて買い求めた
小さな天使
『神さえ愛した声で歌う』
店主は言った

S1.
彼はいつも語りかけた
「歌っておくれ僕の為」
けれど天使は歌わない
悲しい瞳で彼を見る

A2.
男は天使を飼っていた
サテンのドレス 靴 帽子
すべて彼女の為のもの
蝶よ花よと可愛がる

B2.
されるがままにだんまりの
小さな天使
せめて笑って欲しいと
心尽くす

S2.
微笑みかけて 彼はいつも
「大好きだよキミの事…」
けれど天使は応えない
悲しい瞳で彼を見る


A3.
男はある日患った
血を吐いて死ぬ不治の病
医者にも匙を投げられた
もう死を待つほかにない

B3.
病の床の傍らに
篭を置いた
コレは男の拠り所
たった一つの

S3.
語りかけた 彼はずっと
「歌っておくれ死ぬ前に」
けれど天使は歌えない
悲しい瞳で彼を見る


C1.
眠る男を静かに見る天使を
夜半悪魔が訪れて囁いた
『お前にかけた呪いはまだ健在』

D1.
悪魔は嗤う『アレは声を
聞いた者が死ぬ呪い
死んだそいつの魂を
案ずるならば口はきくなよ――』


(長い間奏)

S4.
天使はやっと語りかけた
「貴方をお慕いしています…」
けれど男はもう居ない
赤く染まって動かない

S5.
話せなかった 最期まで
自分の事を呪っては
叶えましょう彼の願い
綺麗な声ではけしてない、けど

愛する主人(ヒト)に鎮魂歌(レクイエム)
愛する主人(ヒト)に鎮魂歌(レクイエム)……
ah――

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

篭の天使

悲しいすれ違いの物語……かな?

自分で作れたら作ってみたい。けどまぁご自由にどうぞ。

閲覧数:138

投稿日:2011/04/15 08:33:07

文字数:682文字

カテゴリ:歌詞

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