1月の11日、私は青緑のベルベットにつつまれて、
夢をみた。

そうそれは、魚の鱗。
ひらたく、冷たく、かるく光った。

ちっぽけな私は貴方に出会い、
ただ貴方への恋を紅く実らせ、

ただただ幸福に貴方に抱きしめられていた。

それは満ちた月のように
どこか明るくどこか暗く。

醒めた私はただ自分の満ちた心を知って
あまりのその幸福に泣きました。

ただ夢で出会えただけなのに。

それはきっと半月の夢
これから欠けていくものでしょう。

それでも魚の鱗のように
きらめきがつのっていくのは
なんででしょう、

ただただ夢で貴方に愛されたというのに。

それはきっと半月の夢
私が死んでも尚 私の鱗となって光るでしょう。

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半月、夢

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投稿日:2018/02/22 00:36:51

文字数:321文字

カテゴリ:その他

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