こうして立っていると
あなたが揺られているみたい
十を吸って 噎せるあなたに
百を飲ませる 酷な海で


正しいことも 教わらず
知らざるを 罪という
意味のない この空に
価値を付けるのが
辛そうで、辛そうで


あなたのための この水を
ちぎらず摘みとり 生命としたい
波がかき消す 傷痕を
そっと掬って 昔話(むかし)にしたい
こんな静かな この場所で
ひとつの炎が 冷めるのは
どこか寂しいのだと





独りが楽になって
気付けば 轡(たずな)が切れていた
十を知って 痛む心に
千を飲ませる そんな夢は


悲しむことに 安堵して
傷つけば 愛という
意味あるはずの涙
拭われないのが
辛そうで、辛そうで


あなたのための この碧を
褪せない想いで 貴石にしたい
鳥が飛びたつ 瞬間を
明るく捉え 大事にしたい
こんな些細な 悦びに
笑ってくれないだろうか





思わぬことで 出来たあなたは
これは自分じゃないと
頼らぬことに 慣れたあなたは
これが強さなのだと


吐き捨てた声が
辛そうで、辛そうで
海をみる横顔が
辛そうで、辛そうで
止まらぬあぶくが
辛そうで、辛いのだ

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海とあなたと

あなたが海に沈んでも 私にはきっと止められない

自殺をテーマにした重たいものです

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投稿日:2018/09/25 17:19:28

文字数:499文字

カテゴリ:歌詞

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