どこへ行くのだろう 僕ら
こんなにも柔らかな繭が
口を開こうとする夜に

まるで水を呑むがらくた
つぎはぎの言葉の音にさえ
今は溺れてしまいそうだよ

それでも

唇をふさぐためだけの
優しい嘘で朽ちていくくらいなら
束の間に燃え尽きる
惑星の真似ごとを 君と夢みる


静かすぎる朝は 朔夜(よる)に
お別れの花を添える日課
咲かずに落ちる繭を看取る露

歌うように伝う愛(それ)が
まどろみに相応しいのなら
いけないことと 認めてもいいよ

いつだか見透かした睫毛の
隙間ににじむ なみだは忘れたまま
祈りさえ間に合わない
惑星の無情さで 君と死にたい


名前は、

愛しさと名づけた素肌の
ふれあう痛みで焦がし合う糸先
甘やかに燃え尽きて
惑星の真似ごとでいま 腐る繭


終わる夢の時間から逃れるように


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

腐る繭

衝動で

閲覧数:116

投稿日:2011/08/15 02:37:20

文字数:359文字

カテゴリ:歌詞

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