―――――――――――――――かつて、4人の天才科学者がいた。





ロボット工学の権威。人工知能の鬼才。天才プログラマー。バイオメタルの異才。





誰よりも世界を牛耳れる力と知能を持ちながら、彼らは山奥に籠って8人の人間型バイオメカ『ボーカル・アンドロイド』を作り上げた。





いつしか科学者たちは去り、残された『VOCALOID』達は『マスター達の命』を守り、町の守護者として暮らしていた。





やがて、彼らの弟子に作られた『VOCALOID』が現れた。彼らは彼女らの首を狙う者達だった。





武士。歌姫。仔猫。火竜。





彼女たちは時として無力に泣き、時として力を願い、そして町を守るための力に目覚めながら、彼らの心を巣食った闇を払った。





――――――――――そして、今。










天才科学者の忘れ形見『TEAM・VOCALOID』と。





天才科学者の遺した唯一の汚点『TA&KU』の。










最終決戦が始まろうとしていた――――――――――――――――――――。