目の前に居る"ボク"が笑うと
何故か"僕"もつられて笑う
それが仮面を付ければ解けると思ったけど
もう遅くて

足元を掬われそうになると
じゃあね、と手を差し伸べてくれる
それが矛盾した優しさだと気付いた時には
もう遅くて

もう独りよがりなマジックミラーは疲れたから
いっそのこと壊してくれと叫んでみた
声は虚空に消えたけど

mirror!
いつか少年は気付くのだろう
今、全ての物が共有しないのだと
mirror!
そしてそれが涙を生むなら
もう、「殺して」と呟かないように
僕が鏡になるから
mirror…




それから"僕"の世界が変わり
少しずつ色がついていく
それはまだ拙い原色のままだけどそれでも"僕"は
嬉しくて

だけど欲が深くなった"僕"はいずれ気付くだろう
笑いかける"ボク"はまさしく"僕"なのだと
笑みを彷彿とさせない

mirror!
いつか少年は気付くのだろう
この、全ての感情がリンクしているのだと
mirror!
そしてそれが辛さを産むのなら
ただ、「生きよう」と言っていられるように
"ボク"は"僕"なのだから
mirror…



手を動かせば足を動かしてくれる
笑いかけると驚く顔をする
そんな世界に柄にもなく憧れて…
いいや、気のせいなんかじゃ無かったんだ


俺は、貪欲だ



mirror!
既に少年達は気付いただろう
今、全てに終わりを告げる時なのだと
mirror!
目の前の"ボク"を砕いて歩もう
もう、「さよなら」と言えてしまうのだから
"ボク"は"俺"じゃないのだから

mirror…mirror…mirror…mirror…

持っていく物は
連れそう希望と確かな罪悪感
それ以外の物は
割れた鏡の前に添えていこう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

コンプレックスミラー

寂しがり屋さんのお話。

世界は狭い。

狭すぎて悲しくて寂しくて。

だから"彼"が"ボク"になってくれたことは嬉しかった。

それから"僕"は成長して"ボク"だけじゃ足りなくなった。

"ボク"に飽きてしまった。

いつまでも"僕"は"僕"じゃいられない。

その証として、"僕"は"俺"を手に入れて、"ボク"を壊した。

ごめんね、ありがとう。

今までの、ぼく。

閲覧数:65

投稿日:2011/10/16 00:32:30

文字数:741文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました