アネモネ 狂い咲く 地平から
尖塔(せんとう) 聳(そびえ)る彼方は 決(け)して見えず
冷たい 指先 伸ばして花へ歌う
黄昏 冬の歌


なで肩 揺らした 北風が 叩く 気持ちの隙間へ
まるで 長い月日を掴んで 見せるかの様に 叩く
遠い地の 戦の報せ 未だに届かない

日夜(にちや)を 囲んだ 雲霞(くもかすみ)に
寂れた 風鈴 刹那に 音を打った
過ぎ去る 月日を 空へ並べて歌う
黄昏 冬の歌


過ぎ行く 鳥達へ 羨望こめて 静かに呟(つぶや)く
まるで 応(こた)えるかの様に廻り 円を描(えが)いてる 高く
遠い地の 戦の報せ 未だに届かない

あなたを 望んで 歌捧げる
鳥影(とりかげ) 風読み 雲間(くもま)に道を伝え
花々 さざめき 旋律が響いてく
黄昏 冬の歌



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

黄昏、冬の歌

雪さんの曲への応募作品です。
残念ながら落選でしたけど、詞の内容は納得できたものが書けたので、満足していたり。最近、物語調の詞を殆ど書いてなかったので、まだこういう詞がかけるんだとわかったのが収穫でした。

閲覧数:230

投稿日:2012/10/15 16:07:09

文字数:349文字

カテゴリ:歌詞

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