0:21-
氷細工美しく
映す鏡 陣桜華
舞い散りながら
凛と鳴るそれは
陣桜華、八重に
0:38-
攫われるとも攫うとも
すべては霞へと
識らぬ人も識る人も
幻にとけて
0:54-
踊る衣は
ほどくよ(う)に花冷えのなか
睦まじく
灯して薄紅
夜を照らすは
あどけない初桜たち
蕾咲く
それは爪紅
1:27-
徒花はなにを思う
月を纏って
儚さに消える
一雫の蝶々
1:44-
研ぎ澄ませば美しく
その音(ね)射抜く 陣桜華
まなざしとらえ
扇にひとひら
陣桜華、触れて
2:00-
離される手を離す時
花弁は雨となり
吹雪くさなか花吹雪
覆われて幾瀬
2:17-
凍える息は
祈るよ(う)に花嵐から
こぼれてく
ほのか薄桜
掬う指先
艶やかに香り残し
髪を梳く
あの薄花桜
2:53-
追憶になにが見える
無垢に笑って
箱庭に棲んだ
白い羽の蝶々
3:09-
花屑のみた夢ひとつ
霧へと散りゆくのか、と
3:25-
夕桜は美しく
逢魔時に華やいで
ひとときの夢の時に溺れる
3:42-
一期一会美しく
今宵永久(とわ)の 陣桜華
舞い散りながら
凛と鳴るそれは
陣桜華
——ひらがな——
0:21-
こおりざいくうつくしく
うつすかがみじんおおが
まいちりながら
りんとなるそれわ
じんおおがやえに
0:38-
さらわれるともさらうとも
すべてわかすみえと
しらぬひともしるひとも
まぼろしにとけて
0:54-
おどるころもわ
ほどくよ(う)にはなびえのなか
むつまじく
ともしてうすべに
よるをてらすわ
あどけないはつざくらたち
つぼみさく
それわつまくれない
1:27-
あだばなわなにをおもう
つきをまとって
はかなさにきえる
ひとしずくのちょおちょお
1:44-
とぎすませばうつくしく
そのねいぬくじんおおが
まなざしとらえ
おおぎにひとひら
じんおおがふれて
2:00-
はなされるてをはなすとき
かべんわあめとなり
ふぶくさなかはなふぶき
おおわれていくせ
2:17-
こごえるいきわ
いのるよ(う)にはなあらしから
こぼれてく
ほのかうすざくら
すくうゆびさき
あでやかにかおりのこし
かみをすく
あのうすはなざくら
2:53-
ついおくになにがみえる
むくにわらって
はこにわにすんだ
しろいはねのちょおちょお
3:09-
はなくずのみたゆめひとつ
きりえと散りゆくのかと
3:25-
ゆうざくらわうつくしく
お(お)まがときにはなやいで
ひとときのゆめのときにおぼれる
3:42-
いちごいちえうつくしく
こよいとわのじんおおが
まいちりながら
りんとなるそれわ
じんおおが
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