暁闇 溶け出す朱線
午前4時半頃が過ぎ
車内響くエンジン音が演出する静寂に
「どうにもならないことはないんだ」
そう告げる僕じゃない誰かの声に
未明の明日に 吹く追い風に乗って
振り払ったんだ
「君は願ったんだ
羽ばたいて行く自由を」
朝靄の霧に咲いた最果てにある僕の世界は
ここからじゃ見えなくて まだ足りなくて
それでも追い続けるんだ
煙霞に日和って 行けないままじゃ
憧れの景色拝めない 遥か
かけがえぬ朝に誓ったんだ
東の空 表情を変え
開く瞬間を待ち侘びる
バックミラー 待ち人たち
それぞれが想いを胸に
ここから南へずっと下って
きっとそこには居場所があって
昨日までの自分追い越してゆけ
さんざめく風に吹かれて
「選んだんだその未来を」
朝靄の霧に咲いた 最果てにある僕の世界は
ここからじゃ見えなくて まだ足りなくて
それでも追い続けるんだ
透過になって 進めるのさ
寂寞 乗り越えてゆけ 遥か
かけがえぬ朝に誓ったんだ
重なった後悔じゃ
明日だって航海だ
現実は困難だ
震える手で
現状じゃ満足か
変えたいんだろ?風景
藍の空に伸ばした手に
溢れる光触れて
空に
放射状に開いてった
明かりが照らしたんだ
透明な未来を
飛ばして行け
星天 弧を描いてった
終点って 分かんないや
滲む朝日に
焼き付けていけ情景
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