前を見て走り出しては
振り返ることを忘れてしまうから
あたたかいものもつめたいものも
気づけないで生きてしまうのさ
前を見て笑い出しては沈む
ものを気のせいに変えてしまうから
バランスがうまく取れなかったときは
近い君を叩いてしまうのか
本当が「どうでもいい」と 言ってしまうのは 怖い
好きなものを抱えこめずに
嫌なものを捨てきれずに
裂けるたびに押し込む悲鳴こそを
力に代わるものだと信じていたの
噛み砕いて流し込んでは
繰り返しだと思ってしまうから
あたたかいものもつめたいものも
わからないで生きてしまうのさ
「空想」を思い返しては歪む
気分を勢いにさらってしまうから
無理やり引きずり出された夢に
少し違う君を見てしまうのか
「本当はどうでもいい」と 言ってしまえたら 楽か?
好きなものを愛し通せずに
嫌なものを憎みきれもせず
歌えないほどの震える喉こそは
力を響かせて今日の雨を乾かす
好きなものを抱えきれずに
嫌なものを許しきれずに
擦りきれたぼろぼろのひかりが
低い天井を照らしている
好きなものを抱えこめずに
嫌なものを捨てきれずに
裂けるたびに一人耐えた声こそを
薄く溶かした優しい歌に変えて
変わるものだときっと 信じて
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