高天原には帰れない


雪月花一つ幽玄の花
旅の間に聞こゆ優艶の歌

西へ向かえば因幡の兎に導かれて
出雲に契りて今は天つ風も彼方

惟神のまにま いざあなたと共に
まほろばの天下に消ゆあなたの吐息

風はいさ誰が為に あはれこころを融かす
行く雲に故郷を偲ぶれど
天つ神は帰らない


八千矛の神の命の歌よ
愛をして永遠に神話に変えて

千代に八千代に巫女に尋ねるは そのこころを
清かに明きに賭して真なるを詠え

去りし白い鳥は かのヤマトタケルか
天高く私を連れ去ろうとしてる


惟神のまにま いざあなたと共に
まほろばの天下に立ち あなたと生きよ

時はいま凪いだのか 追憶が止まないな
行く雲に 故郷を偲ぶれど
天つ神は帰らない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

惟神のまにまに[♪]

http://piapro.jp/t/9F_q

古事記のうちの出雲神話に関する部分を中心にしています。
ミクちゃんで歌を入れてもらいました!ただいまPV募集中です!

テーマは「郷愁心(ノスタルジア)」。
古き、日本的な美的感覚をちょっとでも表現できていたならなぁ、と個人的には思います。

「雪月花」「幽玄」「あはれ」「融」「清」「明」「真(信、誠と表記することもあります)」はいずれも日本で美しいとされるものの表現です。
「尋ねる」という漢字も、巫女さんが祭りなどをして、神様にたずねることに由来するそうです。

歌詞はオオクニヌシにまつわる部分が中心で、
彼が因幡という地で兎を助け、それによって出雲に宮殿を建てる話があります。
そのとき、彼はある人を妻にしようとして、その想いを詠んだ歌が「八千矛の歌」になります。
しかし、彼には嫉妬深い正式な妻がすでにいて、彼女が詠んだ恋歌を聞いて、結局今に至るまでその正妻と仲良く神社に鎮座しています。
歌がうまい人がもてる世の中って羨ましいですね。

閲覧数:240

投稿日:2012/12/02 15:20:35

文字数:328文字

カテゴリ:歌詞

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