「はい、みんなでおはようございます! 午前6時から始まるお天気番組『朝のぐっさんお天気』!今日は特別に、他のコーナーをぶっ潰して、スペシャル編をお送りしますよー!」
夏の日差しよりも強く明るい笑顔で、カメラに向けて言うめぐっぽいど。
「私は、お天気キャスターのぐみちゃんことぐっさんことめぐっぽいどでーす! さて、スペシャル編ということで、今回は気象に関する用語や解説をしていきますよ! もうぐっさんハイテンションで張りきっちゃってますからねー、みんなぐっさんについてこい!ってな勢いですよあはは」
そう言って笑うぐみちゃんことぐっさんことめぐっぽいど。
「さて、まずは、高気圧と低気圧についてですが・・・」
そこまで言いかけて、
「・・・高気圧と低気圧は、周囲と比べて気圧が高いとか低い領域を指すんですが、そもそも気圧というのは、大気の単位面積あたりの重さを言います。大気にも重さというのがあるんですねー、まるでぐっさんみたいです。あ、でもぐっさんの方が重い・・・・」
高気圧と低気圧を元にして、次々と話を展開させていく。
「気を取り直して。・・・大気にも重さがあると言いましたが、大気は地球の周りにとらえられている気体の層のことなんです。この気体の層が無いと、私たちは息ができない訳です。でも、何で、他の火星や金星などの惑星とちがって、地球には大気があるのでしょうか? 地球が特別だから? ちがいますねー、だって地球よりもぐっさんの方が特別ですからねー、え? そっちの方がちがうだろって? 心外な、ぐっさんの方が特別だという言葉は、自分を大切にしているって意味なんですよ・・・って、そんなことは自分から言っといてなんですが、非常にどうでもいいことでしたね」
一人で長いことしゃべったお天気キャスターめぐっぽいどは、近くにあったホワイトボードに丸を描き、丸の中に地球の地と書いて、丸の周りに一回り大きな丸をぐるんと描いた。
「この図は、地球の周りに大気があるという図です。さて、この地球と大気の間には何があるでしょうか?」
目を光らせて、カメラに向けて問いかける現役お天気キャスター。
「そーれーはー、」
ホワイトボードの空いているスペースに、大きくでかでかと漢字二文字で、何かを書いてから、
「重・力! 地球には重力があります。その重力にとらえられている限り、大気は宇宙空間に逃げていかないって訳です。はいこれテスト出ますよ! ・・・一回言ってみたかった、はいこれテスト出るよ宣言」
感情豊かに解説するぐみちゃん。
「・・・ちなみに、そんなの知ってるよって、頭脳力のある子も、油断してたら、がくっぽいどくんの末路辿っちゃいますよ怖いですね、はい」
ぼそっと呟いて、それから、
「気圧の話に戻りますが、地上における気圧は、単位面積の地面の上に乗っている空気柱というものと重さが同じなんです。なんだか想像するだけでワンダーな気分に浸ってしまえるぐみちゃんなんですねー。ちなみに、上空へ行くほど、その上に乗る空気柱の重さは軽くなるので、気圧は小さくなってしまいますよー」
再び笑顔で言う、ぐみちゃんことめぐっぽいど。
「続いて、天気を語るのに欠かせない名脇役の気温の話をしたいと思います」
ホワイトボードに書いたものを消し消し言うぐっさん。
「気温というのは文字通り、空気の温度です。気温が低ければきゃー寒い、気温が高ければあー暑いという、なんとも分かりやすいものなんですねー。・・・そういえば、ぐっさんも周りの人によく分かりやすいねーとか言われます。あれって、絶対ぐっさんのことけなしてますよ」
そこまで言ってため息をつく、ぐっさんことめぐっぽいど。
「それで、気温というのは、一方で、地表付近では高度が上がるにつれて下降するという特徴を持っています。でも、ある高さを過ぎると、下がらなくなりやがて上昇するという、なんともヘンテコですねー。・・・テレビに出ると人気は下がり続けるも、その内テレビに出続けると人気が下がらなくなりやがて上昇するがくっぽいどくんと全く同じしゃないですか。ぐっさん、思わぬ発見をしてしまいました! わーい!」
無邪気に喜ぶめぐっぽいどことぐっさん。
「それで、地表近くから高度が上がるにつれて気温が下降する領域を、対流圏といいます」
無邪気に言うめぐっぽいどことぐっさん。
「続いて、さっき言った気温が一定になりやがて上昇する領域を、成層圏といいます。・・・なんかもう、がくっぽいどくんが頭から離れませんw」
無邪気に笑うめぐっぽいどことぐっさん。
「ちなみに、成層圏より上は、さらに中間圏、熱圏とよばれる大気圏が続いています。それで、今から成層圏について話をするんですが、成層圏の領域のうち高度20~30kmのあたりに、オゾンという物質が含まれている層があるんですねー。この層で、太陽光のうちの紫外線の一部が吸収されちゃいます。成層圏で上空に行くにつれて気温が上昇するのは、吸収した紫外線のエネルギーによって、加熱されているためなんです。しかし近年、このオゾンが破壊されてしまう環境問題によって、紫外線がキツいですよねー。今後のニュースが見逃せないぐみちゃんなのでした!」
そこまで言って、
「さてもう時間が来てしまいました。いやー14分って、意外と早いですねー、ぐっさん驚きです。それではみなさんまた明日! ・・・続いてのコーナーは、1分のニュースをはさんで、『ミクちゃんのネギネギ占い』でーす! みんな、チャンネル変えちゃだめだからね!!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

朝のぐっさんお天気・スペシャル編【気象】

こんにちは、もごもご犬ですこんばんは!
・・・せっかく200個目の作品なんだからもう少しクオリティの高い作品書けないかとか自問自答しましたがだめでした。アリスと執事の話は続きができてなかったので、もうどうにでもなれということでテスト期間中に書いていたぐっさんのこの話に決めさせてもらいました!><
・・・ちなみにほんとに14分もあるんでしょうか?←

次回は、同じくテスト期間中に書いていた作品の可能性が高いです!亜種コラボ小説とアリスと執事の話などを楽しみにして下さっている方は、もうしばらく待っていてくれると嬉しいです!^^
お楽しみに!

閲覧数:62

投稿日:2010/10/12 15:42:46

文字数:2,287文字

カテゴリ:小説

クリップボードにコピーしました