風が豆を転がして
街まで香りが追ってくる
揺れる視線の影
心を撫でていく
「おいで」の音に誘われ
白い扉をくぐった
カウンターの向こう
グラスが微かに
甘やかさが胸を溶かして
日常がひと雫、消えた
藤の豆が香る静まるカフェ
午後がリズムに乗り踊り出す
匙をひとすくい
白の丘が揺れる
焦がれた夢の甘さに
息を止めたまま
微笑む
時間の粒が
ひとつずつ落ちていく
音のない旋律
鼓動がそれをなぞる
心の奥で
見えないドラムが鳴った
甘さの裏側 潜む
震える手
「あと少し」と囁く
その声が遠くなり、消えた
白の海が波打つたび
舌の上で光がはじけた
香ばしさが背中を押し
僕は揺れながら進む
匙を置いた瞬間
戦慄が胸を駆け抜けた
午後の音が止まり
僕の中
旋律だけが残った
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白の丘のセンリツ KAITO
KAITOオリジナル曲 「白の丘のセンリツ」 は、群馬・前橋のカフェ体験から生まれた、少しユーモラスでどこか詩的な“甘味体験ソング”。舞台は前橋市のカフェで出会った、圧倒的な存在感を放つ 1Lメガクレープ。その巨大な生クリームの山は、まるで白い丘のようにそびえ立ち、甘い香りとともに訪れる者の感覚を包み込んでいきます。
物語は、珈琲の香りが漂う静かな午後のカフェから始まります。香ばしい豆の気配に誘われて店へ足を踏み入れた主人公の前に現れたのは、まさに“白の丘”。ひと匙ごとに広がる甘さ、口いっぱいに押し寄せるクリームの波、そして次第に迫る“甘さの限界”。その体験はやがて、喜びと戸惑いが入り混じる不思議なリズムとなり、心の奥で鳴る「見えないドラム」のように鼓動を刻み始めます。
甘さは幸福であり、同時に小さな試練でもある。
そんなユーモラスで少し大げさな“戦慄”を、KAITOの柔らかな歌声と詩的な言葉で描いた一曲です。
コーヒーの香り、午後の静けさ、そして白くそびえる甘い丘。
カフェのひとときの中で生まれた小さなドラマを、音楽という旋律に閉じ込めました。
甘いものが好きな人も、そうでない人も。
この曲を聴けばきっと、あの「あと一口」の誘惑と、思わず笑ってしまうような甘い戦慄を思い出すはずです。
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