はじまりの場所
投稿日:2022/01/02 18:20:56 | 文字数:871文字 | 閲覧数:682 | カテゴリ:その他
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piapro15周年お祝いコラボ・テキスト部門
ショートストーリーで伝える!「piaproってこんな場所」参加作品
ピアプロに出会ってからの私のストーリーを、
少し普遍性を持たせながら描きました。
15周年。
おめでとう、ピアプロ。
ありがとう、私のはじまりの場所。
うたをうたいたかった。
この胸に溢れる感情を。
想いを。
願いを。
叫びを。
祈りを。
誰かにきいてほしかった。
ここにいることを。
感じて。
認めて。
触れて。
愛して。
――だけど、僕には足りないものだらけだった。
溢れる想いは言葉にならず、
言葉をのせる音をもたず、
音を彩る色を知らない。
こぼれ落ちた小さな声は地面に染みをつくるばかりで、
きっと誰にも届かないのだ。
何も持たない自分はとてもちっぽけで
ひとりで上手にうたえる人がうらやましかった。
もうやめよう、と何度も思った。
目を背ければ楽になった。
そうして心を閉ざしてしまえば、笑うことなんて簡単だった。
それでも。
――それでも。
僕にはうたが必要だった。
だってほかに、もうどうしようもないのだ。
うたがうたいたいんだ。
声はまた、地面に吸い込まれていった。
ある時は虚空に漂って消えた。
いやだ。違う。そうじゃない。僕は、僕のうたはもっと――。
がむしゃらにわめき散らした後の静寂に、誰かの声が聞こえた気がした。
恐る恐る問いかける。
「……誰かいますか?」
小さな声が応えた。
「……ここにいますよ」
今にも消えてしまいそうな声だった。
「あの、僕、うたがうたいたくて」
「ええ、私もです」
「でも上手くできないんです」
小さな声は少し間を置いて、遠慮がちに言った。
「じゃあ、一緒にうたってみませんか?」
僕たちは声を重ねた。
最初は上手くいかなかったけど、もう諦めたりしなかった。
僕たちはお互いの声に耳を傾けた。
そうして、寄り添うように、相手の声をかき消してしまわないように、また声を重ねた。
僕たちのうたは、詩になり、歌になった。
まだ小さなその歌は、だけどちゃんと世界に響いた。
一緒にうたってくれる仲間も増えた。
僕は今も足りないものだらけだ。
溢れる想いは言葉にならず、
言葉をのせる音をもたず、
音を彩る色を知らない。
だけど、もう独りじゃない。
世界は、この場所から確かに色づき始めた。
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【♪】HEROES!!!
めくったページの上 滾(たぎ)った胸が躍る
読み込んでて 進めない
参った急展開 ドキッとした瞬間
「また次回」 ってそりゃないって
ずっと僕らの中 憧れたヒーロー達
【♪】HEROES!!!
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【♪】mimicry
染め上げた色に
歪な笑顔を映して
愛してよ 思うままに
午前2時 ゆびきり 世界の狭間
チープなアイロニーなら
【♪】mimicry
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【♪】セルフィガール
誰かがさした後ろ指
ターンひとつ dancin' to beats
eye to eye じゃ nothing say
恥ずかしがりなのね fine, thank you
楽しくなきゃいられない
【♪】セルフィガール
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【♪】雪の下のクリスマス
Snowy sky 色付いた街並に 待ち焦がれた奇跡が降る
きらめく星も舞う空に 未来を響かせてWinter bell
ひとりの影を ショーウィンドウ越しにイルミネーションが彩る
過ぎ去った季節に置き忘れてた心
悲しい歌で耳を塞いだ プレイリストも変わったし
【♪】雪の下のクリスマス
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センチメンタルアンコール
子供のころ夢に見ていたよ お揃いのベルトのヒーロー
帰り道の空に空想を広げ
名もなき怪獣たちを 浮かべたりしていた
大人になるにつれ気付いたよ 完全無欠などないと
少しだけ魔法で変身をして
センチメンタルアンコール
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冬夜空
電車を降りる
頬をさす寒さの夜に
静まるホームで
マフラー越しの
君と目が合った
冬夜空
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【♪】Polaris
いつか 蹴り上げた僕の未来が
荒れる風にさらわれても
決して 消えない光を目指して
僕は僕のまま歌い続ける
増えた傷跡を 鏡覗くように探した
【♪】Polaris
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■■■サンプル歌詞■■■推奨する書き方:ポイントと理由
mitt#003 『楽曲タイトル』 作詞:作詞者名 Version 1.02
今日は ○○○○○ ○○○○○○○○
○○○○○ ○○○○○○○○
私は、○○○○○ ○○○○○○○
○○○○○ ○○○○○○○○○○
■■■サンプル歌詞■■■推奨する書き方:ポイントと理由
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【♪】ナツコイ
閉じ込めたかった
見つめてたかった心が ゆらゆら揺れるのは
雨上がり 傘を閉じた前髪 跳ねて濡れた
雫に胸が痛むから
次の季節に 僕たちはまだ届かない
【♪】ナツコイ
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【♪】青鬼灯
静閑に伸びた鮮緑(みどり)
炎天に晒すその身
天泣の滴り浴びて 実る
幻影の如き君は
遠景の夏に溶けて
【♪】青鬼灯
作詞をしています。
素敵な曲とご縁がありますように、と願いながら
メロディを活かす作品づくりを心掛けています。
しばらく投稿がなくても、メッセージから連絡つきます。
何かありましたらお気軽にどうぞ。