「…これ以上高い声は出ないです~」
白衣の人が口に手を当てて少しばかし驚いていた。あら、大変。その人はそう言って何処かへ走って行ってしまった。
特に困りはしない。女性ボーカロイドといえど高くなくてはならない訳でもないし。
ただちょっと。少しだけ違いがあるだけ。ただ高さがない。それだけなんだ。不思議と何も思わなかった。
ぴょこん、とアンテナが立つ。それが何かを察知したかの様にして辺りを見回すようにする。何だろうとそれを見上げると先が指していたのは故障ボーカロイドの破棄場。
びくり、大きく肩が揺れた。恐怖を抱いているのだろうか。故障部分がある故に此方に棄てられたらと。
でも、少しは興味があった。これまでにどんなボーカロイド達が創られたのかと。
白衣の人はまだ来ないしまだ試作だがボーカロイド達も好きにしている。それに紛れて私は破棄場へと向かった。
そこは酷い部屋だった。昔のボーカロイドがいるかと思えば全て綺麗なもの達ばかり。
沢山のコードに繋がれカプセルの中に入っている。
ぞくり、鳥肌がたつ。あまりにもそれが綺麗過ぎて。
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