その少年は
父を 母を 兄弟を残して逝った
賽の河原で鬼は言う
石を積め やれ石を積め


気付けば川の畔に一人
少年は立っていた
何故ここに 何をここで
答えは辺りにさめざめと響く子供の啜り泣きと
人外の声で哂う不気味な鬼の声が語る

『オ前ノ罪ヲ償エ
 罪ヲ 罪ヲ
 オ前ガ残シテキタ者ノ悲シミヲ
 賽ノ河原ニ流レ着イタ
 想イノ欠片ヲ積ミ上ゲテ祈レ』

哂う鬼の声に追い立てられて
少年は石を拾う 石を積む
何故僕が 何故僕が
死にたくなどなかったのに
何故僕が罪など償わなければならないのか

積んでも積んでも終わらない
少年の罪は終わらない
ほらまた鬼が哂いながら
祈りを 贖罪を 崩しにくるぞ


積んでは崩され崩れは積んで
その手は気付けばボロボロで
一体何時まで 何の為に
罪という答えは聞き飽きて意味もわからぬ子供たちと
人外の声で叫ぶ哀れな鬼の声が語る

『オ前ノ罪ヲ償エ
 罪ヲ 罪ヲ
 オ前ガ残シテキタ者ノ悲シミヲ
 賽ノ河原ニ流レ着イタ
 想イノ欠片ヲ積ミ上ゲテ祈レ』

哂う鬼の声が耳に障る
少年は石を拾う 石を積む
何故僕が 何故僕が
悲しいのも苦しいのも
僕だというのに何故僕が贖罪など

積んでも積んでも終わらない
少年の罪は終わらない
ほらまた鬼が哂いながら
祈りを 贖罪を 崩しにくるぞ


鬼が来る 鬼が来る
金棒を振り上げて 人外の声で哂いながら
祈りを 贖罪を 崩しにくる


少年は石を拾う 石を積む
積むために拾った石を暫し眺め―――

少年は握った石を投げつける
落ちた金棒を拾い上げ
倒れた鬼を殴りつけた


少年は赤く染まったその手で
落ちた金棒を掴んだまま歩き出す
少年は 子供たちの積んだ石を崩しながら
人外の声を上げて哂う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

石積み

賽の河原で積む石は罪の転嫁なのだそうです。
鬼は未練を断ち切れない人間の魂の成れの果てなのだそうです。
断ち切れぬ未練に鬼になるのと、泣きながら石を積み続けるのと。
さて、どちらが幸せなのでしょう。

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投稿日:2009/03/13 22:29:50

文字数:741文字

カテゴリ:歌詞

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