[A]
白と黒　水とマグマ　両手に持って必死に
近づけて　繋ぎ合わせ　『自分』を作りたがった

猫に小判　馬に説法　井の中の蛙は
いつまでも　どこまででも　『自分』でいいと思った

[B]
実らせた果実は腐りかけてて
手に取れば崩れ 素足を濡らす

[S]
首に提げていた 少年少女のパスポート
有効期限　その言葉の意味すら知らない

僕らが映る　くしゃくしゃの紙切れ　as road
オスカーの畦道　ミラーボールの目が　見定めたのは

[A]
ザリガニを捕まえては　魚(うお)籠にcame in
せっかく世話する子だ　元気に育つかな

そんな記憶　今となりゃ　ゴミ箱にcome in
僕こそがあのザリガニ　気付いたばっかなんだよ

[B]
人は皆過ちを繰り返す
ママに言ったら笑われちゃうね

[S]
何も知らずに ただ道が続くと信じ
証明写真 とびっきりの笑顔で撮られてた

僕らが振るう 自信満々なこの腕は
「そんなもん」所詮観客席のモブU

[B]
褪せた色よりも ませた思考だよ
言葉の一つで片づけないで

[S]
挙手をしては 輝くフロントガラスに
払いのけられ　幸せになるのを恐れる

僕らが振るう 自信満々なこの腕は
「そんなもん」所詮観客席のモブはyou

[S]
一点を見つめて 大きく開いたこの目は
貧しい僕らが 覚えているためのオブスキュラ

星が沈む 歌唄う 静かな夜に
メモリーの畦道 バックアップ撮って また泥を洗う