・イラストから解析してみた

性格：クール系。不敵？
口調例「……ふふ」
　　　「儚いものね、所詮……」住まい：一軒家（洋館？）に一人暮らし。……いるとしたらメイドね。執事はダメだかんね（謎
環境：辺鄙な田舎のお屋敷（現地民からしてみれば）……間違っても都会はない、と思う。
備考：年の割に達観してる。昔は大変だったんですね、分かります。
メイン：クラシック系音楽。……「魔笛」しか思い浮かばないや。高音域が主戦場。
人間関係：狭い。そして深い。ただ、触れるべきでない事には触れないような仲。静寂を楽しむ会、みたいな。
それ以外との交友関係は希薄。ただ、向こうが求めれば拒みはしない。


・やりたい放題に妄想してみた

ここはとあるお屋敷。この近辺では名の知れた、紅音家のお屋敷なのです。
そして、その一室では今日もまた激しい攻防が繰り広げられるのでした。

「なりませぬ、お嬢様！」
「だって今日なのよ！？　今日行かなくていつ行くっていうのよ！」

紅音家の一人娘、紅音ソメです。
そして彼女の部屋であるここでは、激しい戦いが始まろうとしていました。

「前々から申しておりましたが、今日は当家主催の舞踏会がある日です。そのようなときに主催者の娘が不在というのは――」
「それを言ったら、こっちだって一年前から楽しみにしてたの！　……ああ、もう！　なんでライブの日と重なっちゃうのよ！」

どうやらお嬢様は、一年前に贔屓にしているバンドがライブを行うという情報を掴み、とても楽しみにしていたようです。
ですが、生憎今日は舞踏会。席を外したいのは山々なのですが、そうは執事が許しません。

「ダメなものは、ダメです」
「うーん……。舞踏会に出て、なおかつライブも……」
「ささ、残念ではございますが、どうか諦めになって下さい。着替えは用意が済んでいます」

その時でした。お嬢様が突然、「あ」と小さく声をお上げになったのです。まるで何かを閃いたかの如く、その瞳は輝いていらっしゃいました。

「そうよ！　私が動けないなら、バンドを呼べば良いじゃない！」「どこのマリーアントワネットですか……。馬鹿なことをおっしゃらないでください」
「良いじゃないの。名案だわ。彼らを呼んで、その演奏で踊ればいいのよ」

ちなみに、お嬢様が贔屓にしていらっしゃるバンドというのは、ギターを激しく掻き鳴らしたり、ドラムを物凄い早さで叩いたりする……要するにロックバンドなのです。

「なりません。だいたい、どうやってお呼びになるのですか」
「良いじゃない。なんとかなるわよ。ねぇ、良いでしょう？　じいや」
「なりません」
「ねぇー、やろう？　やろうやろうやろうやろうやろうやろうやろうやろうやろうやろうやろう――」

出ました。お嬢様の十八番、高速おねだりです。今回は揺さぶりもセットのご様子です。段々と執事の顔色が悪くなって来ました。

「うっ……。お嬢様、その辺にしてください……。何度も申し上げますが、ダメなものはダメなのです」
「ケチー。だったら……」

そう言ってお嬢様は二、三咳払いをし、小さく声を出してトーンを徐々に落とし、発声練習をしました。そして……。

「や　ら　な　い　か」
「阿〇さんボイスを出してもダメなものはダメです」
「ちぇ～。じいやのケチ」
「そもそもお嬢様には当家の跡継ぎという自覚が――」
「あー、はいはい。そのくらい分かってるわよ。だいたいじいやは――」

こうして今日も、紅音家の跡継ぎとその執事との論争は長く、それは長く続くのでした。

めでたしめでたし。