光にあふれた景色
すべてがまぶしかった
この瞳にうつる世界はキラキラと輝いて
幼い私の未来は「希望」に満ちあふれていた
将来の夢 誰と結婚するのかな?
楽しい想像でいっぱいだった
朝起きるまでの夢を見ているあいだは
夢ではなく「現実」だと信じているように
真実を知るまではこの世界は美しい
現実なんて知らない方が楽しく生きられると思うけど
汚れている世界を受け止めて
あきらめて生きるしかないの・・
あやつり人形の頃は自分が人形とは分からない
自分を操っている「糸」が「普通」だと思っているから
それは「糸」なんだよと誰かに言われて初めて気づいた
私に糸がついていたの?
自分の意思で動いていなかったの?
ドールハウスを出ていく決意をしたお人形は
自分の足で外に出て
嵐の中を裸足で歩くしかなかったのでした
誰かの犠牲の上に成り立つ世界
綺麗事ばかり語る社会
いらない物は排除する組織
世界の毒におかされ弱っていく体を
見ていることしかできない
汚れた世界を「汚れている」と指摘すれば
圧倒的な多数決で「君は間違っている」と仲間外れ
同調圧力の中で生きるためには
みんなと同じ顔をして暮らすしかない
間違いを正したいのならば
石を投げつけられる覚悟をしなければならない
どんなに不条理だと嘆いても
権力や財力を持つ者には勝てない
だから泣きながら枯れていく
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