夏特有の青空が広がる、ある日の昼下がりのこと。
「・・・ここって、クーラーとか扇風機とかないのに、涼しいですよね」
テーブルにぐだーっとしていたマニは、ひょこっと顔を上げて呟いた。
「そうですね」
そんなマニを微笑ましそうに、見つめるジミ。
「ここの壁に、少し加工えおしたからば、マニ」
「そんな加工をしたんですか?」
「・・・遠い昔に加工をしたからな、よく覚えてはいないが、何やら夏は涼しく冬は暖かくというのだったと思う」
「どんな加工だよ」
バンの言葉に、アカイトは思わず突っ込む。
「さあな。あいにく、私は建築学には全くといっていいほど専門外だからな。分かるはずがない」
肩をすくめて、苦笑して言うバン。
「・・・ん?そういや、バンって何が専門なんだ?」
「化学、物理、あとは、論理学か。・・・もっとも、論理学は私の独学している分野だがな」
「へぇ、バンって、外見裏切らず理系なんだな」
「まあな」
感心して言ったアカイトの言葉に、バンは少し照れて頷く。
「何それ・・・面白いにゃおん?」
今まで静かに見守っていたミヤは、疑問を発する。
「人間のやることは、理解できにゃいにゃんよー」
そんなミヤに、ミンは適当に言う。
「そう言うお前も、人間だろ?」
何気聞いていたアカイトは突っ込む。
「あの、・・・いいですか?話しても」
ジミは控えめに挙手する。
「あ、ジミちゃん。何?話したいことって」
「・・・こういう日って、私の中では特別というか、なんというか・・・・。それで、そういう日には、素朴なクッキーを食べたながら、大きめのカップにたっぷり入れたミルクティーえお飲むのが一番なんですよ」
にこにことジミは言った。
「あー、いいですね。そうやって過ごすのって、なんだか優雅です」
マニは、うっとりとして呟く。
「・・・クッキーは無かったが、ミルクティーならあった。・・・どうする?」
「あ、じゃあ、今度私クッキー作って持ってきますね」
いつの間にか台所に行って戻ってきていたバンの言葉に、ジミはにっこりと言った。
「へぇ、手作り?楽しみです」
「マニちゃんも良かったら一緒に作りませんか?結構簡単だし、焼きたて食べれますよ」
「むむっ!?焼きたてだと!?なら、行きます!!」
半ばキャラが崩れかけてしまっているマニは、ジミに釣られた。
「全部食べちゃだめだぞ?マニ」
「そんなの分かってますって!」
アカイトの言葉に、マニは勢い良く頷いたのだった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【番外編】 素朴なクッキーには大きめのカップにたっぷり入れたミルクティーを添えて午後の昼下がりに 【亜種コラボ小説】

こんにちは、本日2度目の登場のもごもご犬ですこんばんは!
今回で番外編はひとまず終わりです!またいつか書くかもしれませんがw

いつも書いてて思うのですが、この小説に出てくる亜種可愛すぎますww
なんていうか、会話書いてるだけで萌えるというかなんというか・・・。
そんな亜種さんとそのマスターさんに出会えて良かったなーと実感します!ほんと、ありがとうございます!^^

次回は少し時間がかかりますが、パフェ対決の中編に取り組みたいと思います!目指せ、テキスト最高文字数6000文字!!><

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投稿日:2010/07/28 10:50:25

文字数:1,027文字

カテゴリ:小説

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