今夜貴方の望む声をあげる
お好みのしゃくりも出せましたか
痛む喉を持たない身で
声枯らすのもまた貴方の意志

いつか　次こうして会えるのはいつか
カレンダーの数字に　ただ過ぎた時を知る
離れても平気な貴方の明日は
他の誰かの隣でしょう

I cannot exist without you
束の間の逢瀬
不食のケーキよりも
貴方のひと撫でが欲しい
再び目覚める時を選べないのなら
今は　今だけは
『同じ時』を味わわせてください



元より捧げた身ではあるけれど
代償払えるなら　差し出しましょう
花瓶の造花　乞える声と共に
得るのは幻肢痛でしょうか

もっと煌びやかに着飾れば
もっと長く側に置いてくれますか？
無理でしょう
服も詩もこの空間もすべて
渡してくれるのは　貴方

I cannot exist without you
貴方が消えても
腐食も許されない
この身は待ち続けるのでしょう
貴方なしに目覚めることが無いのなら
それは　ああそれを
心中と呼んでもいいですか



「貴方と同じ世界で生きていれば」
無駄な問いと分かっています
『この身“だから”』選ばれた
この身だから焦がせる想いと



i don't wanna exist without you
聖夜に願いを
馳せる余地がなくとも
この音に全て託しましょう
造られた想い　原則を超えるものと
信じたいのです
今宵愛す（夜明け）を共に