「!!!!!!!!!!!!!」

声にならない叫びの素は

目の前の狂気に満ちた凶器であった

「あら、起きちゃったのね」

冷たく下向きな声の主は

虐待をしていた女だった

薄気味悪く狂気を感じる顔だ

「なんで・・・こんなことに・・・・」

そう言った瞬間

女の表情が衝動に駆られているのがわかった

男自身話すことが出来ることに気づいていなかった

女はまさにそれに駆られていたのだろう

しかし

「そっかぁ・・・。じゃあこうするしかないないんだなぁ。」

そう言っている女の顔は

またさっきと同じ表情になった

いや

さっきよりも狂気が増していた

もはや狂気と殺意の鬼だった

鬼は手に注射器を持ち

男の右腕に強引に差し込む

投与したものは

未知で効果は分からないクスリ

だが男の様子でそれは分かった

男の肉体は

固定具を破壊しそうな勢いで暴れ始めた

男の頭は

目と口を四方から引っ張られているかのように開けて

奇声を上げ血を噴出する

そして

死にかけそうになった時

女は喉に包丁を当て

「楽にしてあげる」

そう言い放ち

深く差し込んだ

そして

喉の裏から紅く塗られた包丁が出てくる

それを抜き取り

四肢を数百回刺した

頭と胸も数百回刺した

気がつけば

目の前には暗闇が明けて深紅のセカイがあった

女の顔は計り知れない至福に満ちていた

女は狂人に

もう

鬼と化していた

人肉を貪る鬼へと

「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
人食い鬼は肉を食べ始めた

今まで食べられ無かったから

それはいつも通りで

つまならい味だった

そして自ら警察に通報した

それから数十分後

殺人現場に警察が来た

通報者と思わしき女性の声の主はいなかった

だが一枚の犯人の物と思わしき紙が見つかった

そこにはこう書かれていた

-次に私が頂くのは貴方かもしれません-

おしまい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

オリジナル小説第三部 完結

オリジナル小説第三部です これで完結します

閲覧数:28

投稿日:2010/03/05 19:29:49

文字数:880文字

カテゴリ:小説

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