繰り返しの奇譚
 星屑にさざれ夢

 出口は空の向こう 遠いところに在る

いま
上から落ちてくるの
聞こえる?

ほら
遠いひとが泣いてる
見えてる?

細揺れたひの雫が
翠微に蕩けゆく

紺碧の地の獄に風は無く
廻り向かう
ぐらぐら全の子

そうやってまた繰り返す
来世は極楽
本当?

作られた神様が
それを許さない

玲瓏に響け万象の涙よ
幾千も幾億も色絶え絶えのまま
依るべき終わりが見えたなら
ぜんぶやり直し

空に浮かぶ無数の月明かり
弾ける
暗闇は照らされたか?

僻く路
色様々流れて 溢れる
その全てが巻き戻ってゆく

そうやっていつも振り返る
縁成の道 途切れ途切れ
つくられた世界からはどこにも進めない

よき言と紛う現世の有り様
いつまでも どこまでも
さざめく悪い夢
いつか目を覚ました時には
遠い朝を待つ


界離 夕騒の余
遠沙 遠回り ひとりひとり

衆生 沈黙の夜
囘り囘るいのち

塵芥の山に登るひと
崩れては已まぬ冷えたもの

壊れても進むのは何故なの?
朝がくる


垂迹と紛う静寂に身を寄せ
何回も繰り返し地の獄を歩こう
依るべき何かを見つけたら
忘れないように


 ぐるぐるぐる
まわる終の音響いた

いつか目覚めたら同じように
夜の底にて光芒の渦の中で眠るだけ

 作られた僕たちの終わりに祝福を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌詞『ぜんまいじかけの輪廻』

ぜんまいじかけのりんね の歌詞です。
ニコニコ、YouTubeに楽曲があります。
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閲覧数:228

投稿日:2019/03/23 23:00:12

文字数:574文字

カテゴリ:歌詞

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