ビルの反射が 赤く染まり始めてる
通過駅は断片の彼方
ためらいもなく行くと返したけれど
短すぎるメールの意味 予感がさわぐ
忙しいからしばらくは 予定わからないんだ
あの時何かが変わった
時を重ねてなんとなく 呼吸さえも聞かずに
折り合う術(すべ)にまかせて
これで終わりにしよう 続けてみよう
何度となく繰り返して
すべてわかったつもり だけどその先
答えが出ない始まりの街
ひとつふたつと 灯る明かりに合わせて
混み始めた銀色の車両
久しぶりだね そんなひと言だけで
わかりあえたあのリズムが今は鳴らない
どんなピンチも疲れても 言葉だけは響いて
沈黙のままはなかった
どんな確かな足跡も 未来図は残せない
いちばんそれが悔しい
わざと強めにつけたパフュームだけが
少しだけの支えになる
せめて思い出してね いつかどこかで
同じ香りに出会った時に
次の停車は…
次の停車は 駅名告げるアナウンスに弾かれて
足を速めるクセで 改札の先
いつものようにあなたをさがす
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