雪が降っていた
でもそれは見間違えで
本当は桜だったんだ
もう春なのかと気づく
こんな日は君のことを思い出しすこしだけ感傷的になる
ひとりで立ちすくんだあの坂道を
二人でのぼり始めたとき初めて人を好きになった
君を思えばなんだってできた
君だけを好きでいたんだよ 君のことだけを好きでいた
春一番で目がにじんで遠くなる
冬が終わって春が来て
やがては夏が来て季節過ぎるのに
僕の中にある時計
時を刻むことをやめた
いったい僕はここでなにをしているんだ
溶けてなくなる雪のように桜散った
君だけを好きでいたんだよ 君のことだけを好きでいた
君を思えばなんだってできた
君だけを好きでいたんだよ 君のことだけを好きでいた
春一番が吹き始めた
君だけを好きでいるんだよ 君のことだけを好きでいる
君を思えばなんだってできるよ
君といた陽だまりのなかを あの日の坂道の続きを
今度は一人でものぼってみせるよ
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