
嗚呼、今の僕は
夏には合わない不格好で
夏風にすっとそよぐ
そんな幸薄そうな君に不退転
もう蝉時雨に
掻き消えたような君の声も
猛暑真っ盛りの
茹だるようなあの陽
不意に眩んだ
大人のルールに則って夢を見てた
今更そんなのどうだって
嗚呼
あの雲の向こうまで走る、走る
遠い君のもとまで
あの日のまま純粋な僕を嘲笑え、嘲笑って!
その手はきっと
もう僕のことを覚えちゃいない!
振り返ると君は言った
「それじゃ、次の夏で。」
そう強がって
ぐっと堪えたって
もっと奇を衒って
ずっと見たいなんて
それなのに僕らは悴んで
震わせながら挫けずに
今を生きていく
今を生きている!
今の僕は僕の意思で生きたい
青く澄んだあの宇宙にいる君に
届け醒ませ夕暮れに捧ぐ歌
涙湛えあの街を謳うなら
残り香も夢現な
この旅の果てまで沈む夕陽を求めて
今もどこかで笑う貴方を祝う
今もどこかで嘆く貴方に呪われ
清かな風吹く街の中
君が離れてく悪夢を見た
目映い西陽に襲われて
そっとキスをする妄想を見たんだ
これから貴方が生きていく、生きていくように
君が涯まで幸せに生きていくように
僕の祈りがいつまでも届きますように
この歌の先に幸せが訪れるように
いつまでも
この先の人生全部、描け描け
遠い夢の果てまで
あの日のまま、鈍感な僕を嘲笑え、嘲笑って!
この手はずっと君の温もりを忘れちゃいない
その目の様な無垢で無知で暗い祈り
僕を嫌って!
消え去って!
幾千もの夏を通り過ぎ
過去と未来が曖昧になってゆく
この夏を生きる君に幸あれ!
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