ねえお母さん
ありがとう
この世に
僕を産んでくれて

ひとつの命を授けてもらった事

豊田のおじいちゃんは
凧揚げを教えてくれた
豊田のおばあちゃんが
シナモンのクッキー焼いてた

オランダの風車が綺麗だよってにこにこして
クラシック音楽ながしてる
チェス盤の駒たちが
おじいちゃんを渋らせた
宏も
強くなったなって
頭をガシガシ
嬉しそうに笑う

弟が産まれる時
ライチのジュース飲んで
ママに話しかけた
これ何て言う果物なの?
おじいちゃんは外に出て凧揚げを教えてくれた

空っぽのように広い空に
高く高く舞い上がる
広い芝生とおじいちゃん
大きな世界だ

凧が流れてく
おじいちゃんが笑う
ねえ弟が出来るって
どういうこと
お兄ちゃんになるって
どういうこと

ずっとこんな風に温かい気持ちなのかな

鶏が鳴いてる
朝日が綺麗だよ
三輪車で
坂道を駆けおりる遊びを
友達と開発したから
弟に教えたんだよ
危ないでしょって怒られたけど
おばあちゃんのお庭を探索して
植物や虫やトカゲに話しかける
それにならって妹と弟が
探検ごっこ
紅茶とケーキと果物を
おばあちゃんが用意してる
ブルガリの時計が
きらきら光る
みんなとても大好きだ
だってとても嬉しそうだから

けいちろうくんとりなちゃん
今日は来れないんだってさ
駄菓子屋と本屋と公園と
僕らには大きすぎる空
ブランコを漕ぐと
足がじんじんしてた
こんこんしても
足の裏に丸い小さなぶつぶつが入ってるみたい
こんな事だれにも言えないなあ
おちんちんがたまにかたくなることも
まだこんな時間
帰りたくないな
朝はやく起きたとき
ニワトリの声と冷たい風に
心が疼いて涙が出るのはなぜ?

妹や弟が羨ましいと言った事があった
同じように
生きて行くなら
後から産まれた方が
その分だけ
長くこの世界に残れるって

毎日しにたくないなって
心細くて
部屋の中で昔よみきかせしてもらった
絵本を広げて
二段ベッドの上で
友達とそれを巨大な船に見立てたり
変な想像をし合って
あの扉の向こうに僕のパパとママじゃなくて
怪物二匹が喋ってるかもしれないよって
もぞもぞしながら騒いでた
寝ているふりをしてても
笑いが堪えられない
天井に蛍光の星
かざってあって
きっとここは深い宇宙の真ん中さ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ねえお母さん

閲覧数:104

投稿日:2010/09/15 08:31:35

文字数:969文字

カテゴリ:歌詞

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