夏が来る前に僕を取り込んで
止まらずに会いに行こう

夏は僕を外へと引っ張り出して
眺める陽炎　瞬きも忘れて

夏はあっという間に駆り立てて
海へと誘う　泳げもしないのに

夏はこんなにも綺麗だって
誰かに 君に伝えたいんだ

想像容易く夏が来る
僕の思いにきっと気付く
抱き寄せるように夏を呼ぶ
僕の声を　感じてくれる？

誰かと会いたい夏がいる
君にこそ きっと会いに行くから
涼しい部屋で夏を知りたい
僕のわがまま　きいてくれる？

夏が来る前に僕は一人で
苦手なおしゃれを買いに行こう

夏は僕を見つけて驚くんだ
爽やかな風　味方してくれるさ

夏は葛藤さえも笑い飛ばして
向こう岸まで 届け　水切り

夏はこんなにも楽しいんだって
誰かに　君に伝えたいんだ

想像かき立て夏が来る
僕の思いが割り込む間もなく
汚れを知らない夏が呼ぶ
僕の声は蚊が鳴くようで

誰かと会いたい夏がいる
君にこそ きっと会いに行くから
涼しい部屋で夏を知りたい
僕のわがまま　きいてくれる？

そうこうするうち夏が来るよ
僕は随分と弱虫なんだ
そうとも知らずに夏は呼ぶ
振り絞るように出すよ　この声

誰かと会いたい夏が見える
君にこそ　会いに行かせてよ
いつだって夏を感じたいんだ
振り返るように風を切って

そうこうするうち夏が来たよ
僕は随分と泣き虫なんだ
そうとも知らずに夏が呼ぶ
まぶたしぼって涙堰き止めた

誰かと会いたい夏が見える
君にこそ　会いに行くからね
どこだって夏を感じたいんだ
開いたこの眼でそれを捉えて