
「アユム、ずっと歩んでいるのは、君のためだ。」
五月某日誰某
月を探す
薄暑の微睡み
窓を超す
月明かり零れ
小説読んで
「波が離れつ寄せつ」
揺らぐ 心
天川の駅
喑鹿神社
卯の花を折り
空を歩む
歩んで 歩んで あゆむ君だけ
咲いて 咲いて 君の瞳
映る 紅 水中花
記憶が朦朧だ
歩んで 歩んで あゆむ君
夜明けの明日 君を忘れるよ
痛みだけのこるだろう
八月某日誰某
花を捨てた
悲しげに笑った君を見て
ただ見て
晩夏 遠花火
仄か 光る 瞼
黙ったままで僕は
何もできないや
歩んで 歩んで 歩む僕は
歪んで 歪んで 揺れる詩(ことば)
何度も見忘れた 君の顔
書いて 書いて 君の歌を
歌う僕の無力な音楽を
それでも死にたくないよ
夜 鳳仙花 在り処 花香
世 煙火 静か 綻び
門 灯下 見えぬ 姿
夢も愛せない
痛い 痛い 君が目を閉じ
どれだけ僕を憎んでいるだろう
花氷 羅
意志が薄弱だ
逃げて 逃げて それだけで
一生涯 悔いて生きていくなんだ
ただ夢を歩んで
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2020/01/23 11:14:57