【0距離】
*
君がくれた「ふたり」の場所は
今も僕を支えているよ
いつもいつも大好きだよと
気持ちが伝わりあう0距離
自分一人だけで閉じこもる暗い部屋の
ドアを何度も叩いていたのは君でした
「そんなとこにいないで話をしよう?」
問い掛ける声はあまりにも優しかった
ドアを挟んだまま背中越し
外にでるのはまだ怖いのです
*
君が笑う声だけが今
僕の心を癒してくれた
部屋のドアはまだ開けれない
だけど、鍵だけは開けておくよ
自分一人だけで閉じこもる暗い部屋が
いつからか寂しい場所になりはじめた
背中越しに君はいつもいたけど
なんだか今はそれがひどく哀しくて
「今ドアを開けたら君は笑ってくれる?」
臆病な僕は心の中で聞いた
「笑うどころか勢いで抱きしめるかも」
何も言わない君の声が聞こえた気がした
ドアノブに今そっと手をかけた
君の笑顔を思い浮かべて
*
ドアの向こうに広がる景色
鮮やかな空と微笑む君
ぎゅっと僕のこと抱きしめて
「やっと会えた」と僕らは泣いた
一人きりで過ごした部屋に
やっとひとつの明かりが燈る
*
君がくれた「ふたり」の日々が
今の僕を支えているよ
いつもいつも大好きだよと
僕は隣で笑っているよ
ドアが隔てた孤独な距離は
向かい合って、今は0距離
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