emiT / 巡音ルカ

右へ行く時計の針
けれど私は左を望む
機械の数字は上がるばかり
後悔は増すばかり

返事は無く疾走する
時計の秒針
静寂な動きの中
嘆きの歌

私の痛み
痛みの中の
恋の記憶も
わ　す　れ　て

機械の数字
すべて０(ゼロ)に
リセットさせて

時計の前願う
嘆きの歌よ届いて
私の力でぜんまいを
遮って見せるわ

12から1へ
59から1へ
循環が無に帰る時
永遠に止まれよEMIT

予告無しに始まる
ぜんまいの音
時の流れから聞こえる
嘆きの歌

記憶の中の
君との恋も
恋の記憶も
わ　す　れ　て

機械の数字
すべて０(ゼロ)に
リセットさせて
時計の中点で

嘆きの歌を歌う
私の力ですべてをも
取り返してみせる

12から1へ
59から1へ
懺悔が空に飛び去る時
永遠に止まれよEMIT

君の右手の前
目を閉じこの手を合わせ
これ以上後悔は嫌だと
静かに歌を歌う

意思とは別に
果てなく広がる時間
名残惜しみ後ろ見ながら
前へ進むの

違う、違うんだ
このまま歩くのは嫌
時計が最後まで聞かない
それならば自力で!

針の前に立つ
強い思いで手を伸ばす
時間の力私の心
夢の激突

右へ行く時計の針
けれど私は左を望む
機械の数字は上がるばかり
後悔は増すばかり