ミク視点
とりあえず旅館についたので、私は荷物を整理していた。
「でさ、リンちゃん。これから何するの?旅館に着いたのは良いんだけど」
私は同部屋になったリンちゃんに尋ねてみた。
「う?ん、ユアさんから聞いた話だとこの後喉自慢大会だって」
「のどじまんたいかい?」
私は首をかしげた。
えっと確か…それぞれの歌唱力を競う大会だっけ?
「うん、だからカラオケセットの準備をミリさんと巻き込まれたユアさんでやってるみたいだけど…」
ドゴンッヅガッズグッズゴッ
「今の音は…?」
下から聞こえてきたみたいだけども、私は怖くて固まった。
「…さ、さあ…?」
この時、リンちゃんの「さあ」が棒読みだったことに疑問を持つべきだったと私は思う。
ユア視点
「お…母様…ほ、本当に…するんですか…?」
私は機材を運びながらお母様に尋ねました。
「ええ、そうよ。こういう事でもしなきゃ息抜きにならないでしょ?」
「お姉様は抱え込みすぎなんですよ」
「…お母様、リア…」
私はリアとお母様を見て呟きました。
「それにしても、その機材を持ってても汗一つかいてないユアさんとかがすっごい気になるんだけども…」
私を見ながら一緒に手伝いしてた実衣さんが言いました。
実衣さんはというと、凄い疲れた顔で、その場に倒れこんでました。
「あ、あの…そこに倒れると誰かが…」
私がそう言ったのも遅く、その瞬間にその場を通りかかったロスト君が実衣さんの頭を踏んづけてました。
「…なんか、すまん…」
「いった??????…」
「自業自得だと思うんだが…」
ロスト君が謝った後にロスト君の後ろにいた十五さんが頭を踏まれて蹲っている実衣さんに向かって言ってました。
「それにしても、ロスト君、どうしたんですか?」
「ああ、ユア…その…あの2人はどうなんだ?」
「…あの2人は、ぐっすり眠ってるって言うか…2人とも、あまり外に出たくないみたいです。傍観してるだけで十分だってルピアは言ってますし」
あの2人というのは、ルピアやルキアの事です。私の別の人格…。
ルピアはアクアみたいな性格で、面倒くさがり、ルキアは極度の人嫌いなのであまり表に出てこないのです。
「まあ、あの2人らしいな」
「人の頭を踏んどいてな?に2人で話してるの!このイチャコラカップル!」
暫く蹲っていた実衣さんが立ち上がって私達に言ってきました。
「イチャコラ…カップル?」
地球の言葉でしょうか?一体なんていう意味なんでしょう…?
「…まあ、ユアさん気にしないで下さい。実衣の言う事なので」
「ジューゴ!行くよ!」
「うおっ…!?って、僕はジューゴじゃなくてとおご!それくらい覚えろよ…ったく…」
実衣さんは十五さんの襟首を掴んで歩いていきました。一体なんだったのでしょう?
「…じゃあ、ユア。仕事の続きしようか」
「え、あれ放っておいて良いんですか」
「いいさいいさ、早くやんないとあの子達も待ってるだろうしさ?」
少し呆れた表情でロスト君は私にそう言って、お母様も準備の続きをするように言いました。
あのまま暴走した実衣さんが何もしなければ良いのですが…。
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ララ視点
「あれ?実衣さんどうしたんですか?」
部屋でゆっくりしてたら突然実衣さんが十五さんを掴んで突然入って来た。
同部屋になってるキョウちゃんもその光景に驚いてた。
「…何があったんですか?」
キョウちゃんは恐る恐る実衣さんに尋ねた。
「もーうっ!私も彼氏欲しいーっっっ!」
「「(<へ?>)」」
私とキョウちゃんとアクアとソウ君の間抜けな声が、シンクロした。
歌姫戦士ボカロボット第48話中
何でこんなに長くなったんだろう、いつからこの小説は恋愛小説になったのだろう、まあ色々ツッコミどころはあると思いますが、ちなみにギャグよりシリアスのほうが得意です。どっちかというと
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