HEROになりたかった少年（Instrumental）

自分を愛さなきゃ壊れてしまいそうで
無理なこじつけで愛し続けている

「簡単に自分を嫌いになるなよ」って簡単に
言うけれど好きで嫌いになったわけじゃない
昔憧れたHERO 誰かの為に戦っていた
なのに僕は僕の為に戦っている

きっと気付いていた僕は主役じゃないって
でも信じたくなくて目を背け続けていた
心についた傷跡は消えなくて
繰り返し痛んでしまうんだ

自分を愛さなきゃ壊れてしまいそうで
無理なこじつけで愛し続けている
HEROになりたかった少年は今でも
夢を見続けたままで踠いている

「夢は否定されるもの」
「現実は受け入れるもの」
その区別がつく頃にはもう遅過ぎた

細線に沿って薄い御託並べて
自分を偽って また自分を嫌って
痛みは痛いまま「強さ」にはならなくて
また他人(ひと)を妬んで変われない

自分を愛さなきゃ壊れてしまいそうで
下手なその芝居で愛し続けている
HEROになれなかった少年はいつでも
細い白線の上を歩いている

止まない自己否定にさす傘はないけれど
きっときっと虹を信じたい
こんな悲観の雨に汚れた体でも
一歩一歩 歩いている 歩いている

自分を愛さなきゃ壊れてしまいそうで
無理なこじつけで愛し続けている
HEROになりたかった少年は今でも
夢を見続けたままで踠いている