「・・・CM明けるぜー、3、2、・・・、・・・・」
「「はいはーい! みんなチャンネル変えなかったかなー!? 引き続き、この番組でお楽しみ下さい~♪」
ムウとフワが司会を務めるとある番組も、いよいよ後半戦。
「さて、今いるここは、ようやくパフェが出来上がった選手たちが集う台所です!」
「向こうでは、審査員が待ってます~♪」
「「では、早速1つ目の対決へ移りましょう! 選手の方は、1番テーブルへ作ったパフェを運んで下さい「ご指名の方は、アカイトさんと愛斗さんですぞ!」
「あの、ムウさん、口調・・・」
ムウの口調に、さすがに苦笑いを隠せないフワ。
「あら、すいまーせん☆」
「お前か、すいまーせんの発祥は」
ちゃめっけ盛りだくさんで謝るムウに、アカイトは突っ込む。
「多分これから、ちょっとしたはやりになるでしょうねー、ふふふ」
「次行こうぜ、次」
キャラ多数なムウに、アカイトはげんなりとした表情でフワに先を促す。
「だーかーらぁ、ご指名の方は君と愛斗くんなの! どうしてこう、鈍感かなぁ?」
「ムウ、それキャラクターレパートリー何番くらいだ?」
「104番、なれなれしい女教師(告白編)」
アカイトの問いに、ビッと答えるムウ。
「・・・・・・行こうか、愛斗」
ムウに呆れ返ったアカイトは、自分のパフェを持って、台所から出て行く。
「他にも色んなレパートリー見てみたいわねぇ、・・・あ、待ってよアカイトー!」
愛斗は、慌ててアカイトのあとを追いかけたのだった。

「「さて、まずはアカイトさんのパフェを、愛する婚約者のバンさんにご試食してもらいましょう!!」」
「はい、バン」
アカイトは、1番テーブルに座っているバンの目の前に、パフェを置く。
「いただk「「おっと、その前に」」
スプーンを持って食べようとするバンを、司会者は止める。
「「説明を、お願いしまーす♪」」
「・・・底には、くるみとメープルシロップのそば粉スコーンと、バニラアイスと、あとは色んなフルーツを詰めたトライフル、」
そこで少し考えて、
「中くらいのところには、フローズンヨーグルト、それで、その上には紅茶のアイスクリームを乗っけたパフェになってるぜ」
「確かにな、おいしそうだ。・・・食べていいのか?」
「「いいですよ~♪」」
「・・・」
バンは、パフェをぱくぱく食べる。
「・・・・どうだ?」
アカイトは少し不安そうに聞く。
「フローズンヨーグルト・・・」
「ん?」
「「はい、試食タイムしゅーりょー!!」」
バンの言葉に、アカイトが首を傾げた時、テンションが高い司会者2人の声が、終了を告げ・・・叫んだ。
「「続いては、恋のライバル・愛斗さんのパフェを、バンさんにご試食してもらいましょう!!」」
「しっかり味わってねぇ、バンちゃん♪」
愛斗は、バンの目の前にあったアカイトのパフェをテーブルの隅に押しやり、自分をパフェを置く。
「あたしのパフェはね、一番上にオレンジゼリーがあるでしょ? その下には生クリームがこってり。そしてその下にはね、フルーツとチョコレートムースが交互に入ったトライフルになってるのよぉ! ・・・これで説明はおしまい。さあ、食べて食べて! ・・・できればあたしも食べt「「愛斗さんの個人的なことは、控えて下さいませ~!!」」
「・・・」
バンは、もぐもぐとパフェを食べる。
「・・・どお? どお? おいしーい?」
「・・・・・・・ふえ」
「え?」
「「はい、試食タイムおーわーりーいえいっ♪」
バンの言葉に愛斗が首をひねった時、テンションが異常に高いMC2人の声が終わりを告g・・・とにかく叫んだ。
「で、どうなるんだ?」
妙に落ち着かないアカイトは呟く。
「「さて、今から結果発表ですよー!!」」
「・・・・・」
一気に緊張する、アカイトと愛斗の2人。
「「と、思いましたが、ここで変更します」」
「・・・なんだよー、もう」
「・・・なによー、もうー」
気まぐれMC2人の言葉に、なんだかがっかりする選手2名。
「このパフェ対決で、見事審査員から選ばれた方は、今日の夜、パズル川のほとりで、夏祭りinファイヤーウォークズフィスティバルに、審査員と2人っきりで行けるのですが、ここで予定を変更しまして、」
そこまで言って、フワはムウにバトンタッチした。
「先に選手の方が行ってもらい、後ろから審査員が名前を呼ばれた方が夏祭りinファイヤーウォークズフィスティバルを、2人っきりで楽しんでもらいますよ、うらやましいですね全く」
「・・・ということは」
「あたしたち、夜までお預けぇ!? ・・・あたし、犬じゃないのよぉ」
「「夜になるまで、いろーんなお菓子をご堪能下さい!! ・・・それでは一旦ニュースに移りますよ!!」」

「「・・・続いては、2つ目の対決。ミドリさんのパフェを絶賛片思い中のジミさんにご試食してもらいましょう!!」」
「どうぞ、・・・ジミさん」
ミドリは、2番テーブルに座っているジミの目の前に、パフェを置く。
「「まずは、説明を」」
「底はベイクドチーズケーキを詰めて、その上にはフルーツやゼリー、あとはスポンジを交互にしたトライフル、その上にはメインのメロンのチーズムースパフェを載せました」
「おいしそうです。・・・いただきますね」
そう言って、ジミはパフェを食べる。
「どう・・・ですか?」
ミドリは少し不安そうに、ジミにたずねる。
「私、メロン好きなんですよ」
「そうなんですか」
「「はーい、試食タイムこれにて終わりですよー!!」」
ジミの言葉にミドリが頷いた時、ムウとフワが終わりを叫ぶ。
「「さーて、お次はミドリさんの天敵・レトくんのパフェを、ジミさんにご試食してもらいましょう!!」」
「食べて・・・・ジミ」
赤いフードをかぶったレトは、作ったパフェをジミの前に置く。
「僕のパフェはね、底にブルーベリーのマーブルチーズケーキを詰めて、その上にいちごと練乳を入れて、それで一番上のはホワイトチョコレートとベリーのタルトレットだよ」
「見ているだけでお腹すいてきそう・・・じゃなくて、楽しいですね」
そう言って、ジミはパフェを食べる。
「おいしい、ジミ?」
レトはジミに聞く。
「おいしいです」
「やった・・・♪」
「「はい、そこまでーーーーーー!!!」」
ミドリを密かに応援する司会者2名は、強引に終わりを告げる・・・というか、またもや叫ぶ。
「「結果は夜まで待ってて下さいねー♪ ・・・一旦ニュースです」」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【亜種コラボ小説長編・後編】 パフェは味見するもの 【前編】

こんにちはー、もごもご犬です!こんばんは!
さて、あまりにも長すぎたため、後編を2つに分けることにしました><
楽しんでもらえたらなと思います♪

閲覧数:57

投稿日:2010/08/27 20:33:35

文字数:2,675文字

カテゴリ:小説

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