ジャケット

流れの速い川の向こうへと橋が架かる。
水面に揺れて、
反射する、月明かり。
見たのが最後。

ふたりきりで過ごす。
眺める、絵画みたいな窓。
押し込められ、僻地の塔で幽かに聞こえる風が流れる音。
出口のないここで、

永久に、
時間から離されて、いつか化石に成り果てるのね。
雨降りの
狭い匣のなかで、
歌を歌いましょう。
どこにも行けない場所。
渡る橋は水底。

見てる?
時の流れの向こう側の棺にこだまする歌声。
聴こえる?
私たちの声。
繰り返し歌う。
未来などはないです。
生き死になどないです。

いつも、
変わらない声で歌うなら遺跡が錆びついてゆく、みたい。
何度も奇跡を起こすため、
贄を捧げましょう。
供物をお供えしましょう。
我らの身をあげましょう。

牢獄で過ごす。
眺める、絵画みたいな窓。
押し込められ、僻地の塔で、幽閉されて──
続いてゆく!
永遠などいらないから。
歌うのが嫌いだよ。
その両目でよく見ろ。

誰の目にすら止まらなくて、いつか化石に成り果てるのね。
流された16:9の匣のなか、
歌い続けてる。
壊れたみたいになる。
ただ水浸しになる。

00:00 / 03:43

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

沈下橋(offvocal)

演歌風のつもり

閲覧数:130

投稿日:2024/09/29 21:21:55

長さ:03:43

ファイルサイズ:5.6MB

カテゴリ:カラオケ/インスト

クリップボードにコピーしました