春を待たずに風に揺れる桜
別れの季節にパーティを抜け出した
大切だった
君は何も知らない顔で
ふざけあって笑いあった
いつものことのように
うまく言えないから書いた手紙は
ポケットの中で震えていた
終わることのない夢をみよう
パーティを抜けだして
時を止める魔法の言葉は
誰も知らないうちに忘れた
冬が明ければ桜が咲くけれど
花弁散れば土に帰ってしまう
このまま友達でいられるかな
咲かないから枯れないでいてね
終わることのない夢をみよう
パーティを抜け出して
はしゃぐ君と空の青さが
どこかへ行ってしまうような気がした
うまく笑えずに俯いていた
ポケットの中で「クシャリ」音を立てた
終わることのない夢をみよう
パーティを抜けだして
時を止める魔法の言葉を
唱えたのは君だった
終わることのない夢をみよう
パーティを抜け出したふたりで
別れの季節に風に揺れる桜
あれから幾つかの春が巡って
花が散ったって
忘れないよ…ずっと
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